ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.6(2009/04/29〜05/03) B

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(Update:2008/05/07)

 

【ツアーコース U】

入口急斜面からさらにツアーコースを − ここでも切り株が

入口急斜面を登り切って、ツアーコースをさらに進みます。入口急斜面と同様、切り株が出始めています。

入口急斜面〜@番付近は切り株がもっとも多い 切り株にイワカガミの葉 − 常緑でも雪解け直後は暗紫色

入口急斜面を登りきったところから@番標識付近までの間は、ツアーコースの中でも切り株が多いエリアです。その切り株を良く見ると、暗紫色のイワカガミの葉を見つけることができます。通年に渡って葉をつける常緑樹でも、冬の間はご覧のように、緑色ではありません。イワカガミ以外にもアオノツガザクラなども雪解けの中から見つけられる葉の色は暗紫色で、春に向けてしっかりとした緑色に変わって行きます。

 

今後、バーン状況は大きく変化するはず

このすぐ先が@番標識です。おそらく1週間ほどの間で、バーン状況は大きく変化すると考えられます。

 

強い日差し − 額に汗を滲ませながら...

午後になると快晴の空に雲が浮かび始めます。額に汗を滲ませながら、穏やかな春の雰囲気の中をさらに進みます。

 

昨年のB番標識
2008ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.7
(2008/05/01〜04) B

先週のB番標識
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.5
(2009/04/25〜26) B

今週のB番標識付近
先週より15センチ少なく、昨年並

こちらはツアーコース中間付近のB番標識の積雪の状態。先週より15センチほど減少していますが、昨年並みの状況です。

 

今シーズンは今日で終わり − 季節の節目とともに 綺麗な雲が穏やかな光景を包む

「先週末にやって来る予定でしたが、天気図をみて中止し、今日は6時30分から登り始めました。今日は穏やかで最高のコンディションですね。今年も冬のシーズンに何度か訪れましたが、今シーズンは今日で最後かもしれません。」と、おっしゃる左の画像の方。これから春スキーバスが運行され、シーズンインされる方もいらっしゃれば、冬のノリクラを堪能された方々はそろそろシーズン終わりとされる様子も見られます。
そんな出会いと別れが季節の節目に必ず見られますが、ノリクラは色々な方が四季を通して楽しむことができるエリアであると考えられます。

時間の経過とともに、上空に雲がはっきりと湧きあがります。綺麗な雲に天候の悪化を見せるような兆しはありません。

 

昨年のD番標識
2008ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.7
(2008/05/01〜04) B

先週のD番標識
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.5
(2009/04/25〜26) B

今週のD番標識
先週とほぼ同じ状況で、昨年並み

こちらはツアーコース上部付近のD標識。積雪量は先週とほぼ同じで、昨年並みの状況です。
ツアーコースは3月中は昨年より多い状況で4月上旬は昨年並み、その後は昨年よりも少ない状況が続いていましたが、今回は先週末の降雪で雪解けが抑えられ、昨年並みとなっています。

 

ツアーコース上部に差し掛かると、少しずつ展望が開けるようになってきます。

 

右を向けば穂高連峰を一望

ツアーコースのすぐ脇では、そんなロケーションの中で小休憩しながら、穂高連峰をバックに記念撮影です。

 

左を向けばノリクラ

ちょうどこの位置は右を向けば穂高連峰が、左を向けば高天ヶ原と剣ヶ峰がバッチリと眺められる場所で、今日のような好天に恵まれたときは、すぐ先にある位ヶ原急斜面へ急がず、ここでゆっくりとその光景を楽しみたいものです。

 

春になって日が長くなり、ゆっくりと楽しむ事が許される

同じように晴天が続く状況でも、厳冬期では日が短いため午後になったら帰路のことを計算しなければならない状況も、日が長くなった春なら、ゆっくりと光景を楽しむ余裕が少しだけ許されます。

 

先週のE番標識手前のウェーブ
ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5
(2009/04/25〜26) B
今週のE番標識手前のウェーブ
ウェーブ西側(右側)部分の着雪が目立ち、
若干落ち込む形状に...

D番標識を進んでE番標識手前にウェーブ状の箇所があります。先週と比べ、積雪量にさほどの変化はなりませんが、ウェーブ東側部分(左側)より、西側(右側)部分に着雪が目立ち、ウェーブが若干落ち込むような形状になっています。

 

そして、ツアーコース最後のE番標識を過ぎれば、位ヶ原まであと一歩です。

 

【ツアーコース V − 位ヶ原急斜面】

位ヶ原急斜面

こちらはツアーコース最後の位ヶ原急斜面。樹林帯の切り通しエリアからオープンバーンへと状況が変化します。

 

先週の位ヶ原急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5
(2009/04/25〜26) C
今週の位ヶ原急斜面
先週より10〜20センチ増加

積雪量は先週よりも10〜20センチ増加し、それまでは昨年より1メートル以上少ない状況が続いていましたが、その差が少しずつ小さくなって来ています。


 

位ヶ原急斜面付近までやってきてようやく新雪感が残る

ツアーコースはほぼ全面グサグサの春雪でしたが、位ヶ原急斜面付近に差し掛かると先週末の新雪が若干残っている状況。

 

蚕玉岳から滑走 − 今日はアイゼンが必要でした

蚕玉岳(こだまだけ)から滑り降りてこられたこちらの二人。2週間前は位ヶ原からシールで直登することができたが、今日は肩の小屋を経由し、途中からアイゼンに履き替えてトライされたとのこと。これからの時期の蚕玉岳や剣ヶ峰など山頂方面は天候によってバーン状況は大きく変化し、全面グサグサの春雪で、シールだけで問題なくアクセスできる日もあれば、今日にように冷たい空気に覆われて、途中からアイゼンが必要になる状況もあります。
「毎週、WebSiteをチェックするのが楽しみ。」と、おっしゃって下さり、ツアーコースを滑り降りて行かれました。(ありがとうございます)

 

夕方になって表面はパック状態に 初夏を思わせる雲が浮かぶ

冷たい空気に包まれて、バーンは少しずつパックが始まります。日中の強い日差しに緩んだバーンが冷え込んでパックが始まるとかなり滑りにくい状態になります。特に下りのツアーコースは夕方になってパックされたバーンが延々と続き、かなり苦労させられることになりますので、午後になったら帰路を考えた行動をされたほうが良いと思います。

それでも、上空には春から初夏を思わせるような綿菓子のような雲に包まれ、パックの始まった帰路のことを考えず、ここでいつまでもこの光景を眺めていたいという想いにもさせられてしまうものです。 Next

 

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