ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2009/06/13〜14) D

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(Update:2008/06/18)

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線。

 

今週の蚕玉岳
雪渓上端は3〜5メートル移動 − 昨年よりやや早い雪解け

先週の蚕玉岳
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) E

昨年の蚕玉岳
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2008/06/14〜15) C

蚕玉岳山頂を先週の画像と比較してお伝えします。雪渓の上端は先週よりも3〜5メートルほど下方向に移動し、昨年よりもやや早い雪解けを見せています。

 

横幅125メートル

画像の右端のように稜線の右側(北側部分)の砂礫地が目立つようになってきました。それでも稜線の積雪部分の横幅は125メートルとまだまだ問題なく滑走できます。

 

昨年の位ヶ原
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2008/06/14〜15) C

今週の位ヶ原
昨年とほぼ同じか、若干早めの雪解け

こちらは位ヶ原の唐草模様を昨年の様子と比較したもの。その模様の状態から先週と同様ほぼ昨年並みの積雪といってよいかと思いますが、ほんの僅かではありますが、やや早めに雪解けが推移している箇所も見られます。

 

今週の稜線直下の岩
ほとんど雪解けが進まず、昨年より一週間遅い雪解け

先週の稜線直下の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) E

昨年の稜線直下の岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2008/06/14〜15) C

こちらは剣ヶ峰から続く稜線直下部分。先週と同様に雪解けがあまり進んでいません。このエリアは先週もお伝えしたように、雪解けが他のエリアよりも少ない状況が続き、先週の段階では昨年並みでしたが、今週は昨年より一週間遅い雪解けとなっています。

 

急斜面から緩斜面に差し掛かる部分

岩の頭はないものの周辺ではハイマツが

稜線から車道までの沢沿いを滑り降りますが、その3分の1程度のところに達すると斜面が緩くなってきます。左の画像がその部分で、今後、雪解けが進むと最初にこの箇所から岩の頭が出始めて、滑走エリアが上下に分断されて行きますが、まだ、岩の頭はなく、広大なバーンが広がります。ただ、右の画像のように岩の頭が出始めるエリアの周辺ではハイマツが見え始めましたので、岩の頭が出るのも時間の問題と考えられます。

先週もお伝えしたように、2008年、2007年は積雪の多いシーズンで、今年と同じような状況ですが、年によっては6月上旬で岩の頭が見え始めたり、積雪の少ない年ではすでに分断されて滑走不能になったときもあります。

 

沢の両脇のハイマツ帯 エッジの跡が残るほどの固めの雪質

さらに下部へ滑走して両脇のハイマツ帯の間を滑り続けます。そのハイマツ帯も少しずつ高さを感じるようになってきました。そして、今日は全般的に硬めのバーンコンディションが続き、ご覧のようにエッジの跡がくっきりと残るほどの締まった雪質です。

 

全景

稜線からの全景を撮影したものですが、全体的に昨年並みかやや多いの積雪と言えます。

 

県道乗鞍岳線

稜線から1kmほど滑走すると、県道乗鞍岳線の切り通し箇所到達して滑走はここで終了となります。

 

昨年の切り通しの壁
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2008/06/14〜15) C

今年の切り通しの壁
高さ2.7メートル − 昨年よりやや高い

切り通しの壁は高いところで2.7メートルほど。先週の4メートルからかなり雪解けが進んでいますが、昨年もほぼ同じような雪解け傾向を見せ、2.5メートルの高さを示していました。

 

【鶴ヶ池雪渓】

鶴ヶ池雪渓 − 今日もモーグルの方々がやってきます

こちらは鶴ヶ池雪渓前。畳平から乗鞍スカイラインを数百メートル戻ったところに位置します。
鶴ヶ池雪渓は岐阜県側で唯一スキー滑走指定地とされ、長野県側の大雪渓と比べて畳平に近くて利便性がよいため、何度も繰り返してトレーニングするアルペンレーザーやモーグラーの方々が訪れます。先週と同様、モーグラーの方々がコブのラインで練習を続けています。

コブラインの整備

ゲレンデにできるコブは、多数の人が滑ることで自然に発生するものですが、雪渓では同じ箇所を何度も滑るということがありませんので、自然にコブが発生することはありません。そのため、意図的に同じラインを何回も滑ってコブを作る必要がありますが、モーグルの場合、コブとコブの間隔(ピッチ)を決めて作成されるため、ここではコブ管理人がスコップでコブを作成します。

 

綺麗なコブが並びます

そのため、ゲレンデの自然コブと異なり、一本のライン上にコブが綺麗に並び、練習に適したコブができるわけです。

 

長さ100メートル×22コブ

今回のラインは先週のものと同じで、長さ100メートル×22コブです。

 

繰り返し滑って、求めるイメージを体に刷り込ませる

滑っては登り、登っては滑るを繰り返すだけですが、そこにはターン一つ一つに対して体の向きやスキーを落としこむ方向など微妙な体の使い方の練習が繰り返されます。自分のイメージと実際の滑りとのすり合わせを追求することが一つの目的ともいえます。

 

少しでも上手くなれるとさらに楽しさが増します

常に滑り続けるモチベーションが必要で、ノリクラを楽しむためにお越しになっている常連ではありますが、スキー・ボードで雪渓を滑ることが単に楽しいというだけでなく、どこかに必ず、「うまくなりたい」という志があってこそ、通い続けているのでしょう。 Next

 

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