ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2011/07/21〜22) C

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(Update:2011/07/28)

 

【雪渓下部 W】

昨年のモーグルコースの岩
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) B
今週のモーグルコースの岩
昨年並みの雪解け

こちらはモーグルコースの岩。大雪渓の中で最初に出現する岩で、7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

先週からの雪解けは高さ30〜50センチ程度で、先週は昨年よりも一週間早い雪解け状況でしたが、今週はほぼ昨年並みの雪解け状況です。

 

雪渓下端まで100m − 昨年よりやや早い雪解け

そして、モーグルコースの岩を中心に雪解けとともに上下方向に岩が延びて行きます。こちらはモーグルコースの岩の下端部分。ここから雪渓下端までの距離は100m。先週は昨年よりも一週間早い雪解け状況でしたが、今週は昨年よりもやや早い程度にとどまっています。

 

昨年の石碑の岩
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) B
今週の石碑の岩
昨年より一週間早い雪解け
昨年の石碑の岩の下部のバーン
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) B
今週の石碑の岩の下部のバーン
昨年より一週間早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。こちらの石碑の岩の周辺は、先週の段階ではまだ積雪がありましたが、ご覧のように今週は積雪はなくなりました。また、石碑の岩の下部のバーンも、先週の段階で、岩場の部分が大きく広がり、今週はほとんど変化を感じない状況です。

 

先週の雪渓上部から下部への滑走エリア
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2011/07/14〜15) C
今週の雪渓上部から下部への滑走エリア
雪解けが終わる − 昨年よりやや早い雪解け

雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアは雪解けが進み、先週は何とか下山滑走することができましたが、ご覧のように完全に雪解けが終わっています。昨年よりやや早い雪解け状況です。

 

昨年同時期より一週間遅い石碑の岩 東側
2010ノリクラ 雪渓カレンダー 
Vol.12(2010/07/31〜08/01) B
今週の石碑の岩 東側
昨年より一週間早い雪解け
 

こちらがスキーヤー専用道の付近。石碑の岩の東側にあり、先週は見られた積雪も、ご覧のようにほぼ完全に雪解けが終わりました。そのため、こちらからも雪渓上部からの下山滑走はできなくなり、雪渓上部から下部への下山滑走は、後述する雪渓上部右側の鉄塔土台から雪渓中段を経由するルートに限られます。同時期より一週間遅い昨年の状況とほぼ同じで、昨年よりも一週間早い雪解け状況を示しています。

この画像の反対側(山側)が雪渓上部の下端部分となります。

 

雪渓上部下端部分 − 上端まで314メートル

こちらが山側の雪渓上部の下端部分。ここから雪渓の上端まで314メートル。雪渓上部はまだまだ十分な滑走エリアがあります。雪渓上部については、次のページにてお伝えします。

 

チングルマ − 開花 これから花柱がよじれて「稚児車」に...

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。ご覧のように見事に開花しています。先週、ほかの花芽の先陣を切ってつぼみを見せていた花は、右の画像のとおり、すでに花弁を落としています。

よく見ると、中心の花柱が大きくなっていて、さらに繊維がらせん状によじれている様子が見られます。この繊維の一本ずつは「さく果」と呼ばれ、花柱はさらに膨らんで、風車のような状態となります。これが「稚児車(ちごくるま→チングルマ)」と呼ばれる由縁です。

 

枝を見ると樹木であることがわかります

チングルマの葉の間から枝見られます。木の表皮のような様子が見られますが、チングルマはこんなに小さくても樹木であることがわかります。

 

昨年同時期のチングルマ
2010ノリクラ 雪渓カレンダー
 Vol.11(2010/07/24〜25) B
今週のチングルマ
−花の位置が異なる−
−花茎は毎年作り直される−

今週の画像と昨年同時期の画像を比較してみると、花の位置が昨年とは違う様子が見られます。枝は長年にわたって年輪を刻み続けるものの、花をつける花茎は、毎年一つひとつ新たに作り直されていることがわかります。

また、昨年の花茎は翌年になっても残っているケースが多く、二枚のどちらの画像でもその様子が確認できます。

 

【雪渓中段】

雪渓中段

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。

 

昨年同時期より一週間遅い中央の大岩
2010ノリクラ 雪渓カレンダー
 Vol.12(2010/07/31〜08/01) C
今週の中央の大岩
昨年より一週間早い雪解け
 

中央に見えた大岩は高さが2.5メートルほどになっています。同時期よりも一週間遅い昨年の様子とほぼ同じ状態から、昨年よりも一週間早い雪解けで、先週よりもやや雪解けスピードが遅くなっています。

 

北端部分

こちらは雪渓中段北側にある肩の小屋への登山道付近。こちらも昨年よりも一週間ほど早い雪解け状況です。先週からの雪解けは高さ1メートルほどです。

 

昨年同時期より一週間遅い
大雪渓〜肩の小屋 登山道(雪渓中段北側)
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2010/07/31〜08/01) C
今週の大雪渓〜肩の小屋 登山道(雪渓中段北側)
一部残雪がある − 昨年より一週間早い雪解け
 

肩の小屋へ続く登山道は、前のページでもお伝えしたようにモーグルコースの岩付近に積雪がありますが、こちらでもご覧のようにごく一部残っています。ただ、こちらは緩斜面のため、問題となることはほとんどないと思います。雪解け・積雪は昨年よりも一週間早い状況です。

 

雪渓中段全景
昨年より一週間早い雪解け

雪渓中段の上半分は岩の頭 − 次週は下山滑走困難に
 

全体的に雪渓中段は、昨年よりも一週間早い雪解けを示しています。また、雪渓中段の上半分は右の画像のように岩の頭が目立つようになり、現段階では、雪渓上部からの下山滑走ができる唯一のエリアですが、次週あたりにはこの箇所でも下山滑走が困難となることが考えられます。 Next

 

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