ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2011/08/11〜13) G

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(Update:2011/08/18)

 

【8月13日(土)、シャトルバスには長蛇の列】

観光センター前駐車場 − 早朝からほぼ満車

こちらは、朝7時の観光センター前駐車場。お盆と週末が重なり、朝早くからたくさんの車がお越しになっています。7時の段階で100台以上やってきて、シャトルバスに乗車しようとされる方々の準備があちこちで見られます。

 

シャトルバス停留所付近 − メガホンで案内

シャトルバスは一時間おきに運行されます。こちらは8時便を待つ様子。係の方がメガホンで、お客様の誘導を行います。そして、駐車場に向かって、乗車券の購入と、列の最後尾へ並んでいただくようにお願いのアナウンスを行います。

 

シャトルバス8時便

こちらは8時便。シャトルバス乗り場には定刻の10分前にバスが入場します。

 

往路券を手渡して乗車

終点の畳平までの大人運賃は、片道1400円、往復2400円ですから、大半の方は往復券を購入されます。往路券(畳平行き)を乗務員の方へ手渡します。

 

出発間際に急いで乗車

お並びになっていた乗客の方が、ほぼ乗車を終えて、出発間際になって、あわててお越しになる方。次の便は一時間後となりますので、急いで乗車口へと向かいます。中には、出発時刻を過ぎてあわててお越しになる方もいらっしゃるようですが、混雑時は運行時刻の遅れとなってきますので、余裕を持ってお越しいただくようお願いいたします。

 

この日の8時便は5台運行

この日の8時便は5台が運行されました。バスの配車台数は、前便の発車後から販売した乗車券枚数から算出しますので、購入された時点の運行便に必ず乗車していただくようお願いいたします。

また、さらに混雑が激しくなると、整理券を配布することがありますので、シャトルバス乗車券発売所などの案内に従って、行動してください。

 

最も混雑する9時便を待つ行列

一日の中で、最も混雑するのは9時便。先ほどの8時便が出発して、30分ほどもするとご覧のとおり。繁忙期だけでも、運行間隔を短くして対応できないかという声もあるかと思いますが、終点の畳平までの所要時間は50分です。畳平に到着したシャトルバス上り便は、折り返して下り便となりますので、上り便・下り便がどこかで対向することとなりますが、幅員の狭い県道乗鞍岳線では、大型バスがすれ違うことのできる箇所は限られています。実際、上り便・下り便は双方で無線連絡を取り合い、対向場所を確認しながら運行しており、運行間隔を短くしたくても、できない事情がここにあります。

列は観光センター建物まで達しさらに伸びる

最も混雑する9時便はシャトルバス乗り場から50メートル離れた観光センターの建物まで達し、ここから列は折れ曲がって、さらに伸びて行くほどです。

 

この日の9時便は6台運行

この日の9時便は、6台が運行されました。シャトルバスの停留所は、観光センターの先にも、すずらん橋、休暇村、三本滝などの停留所もあり、そこでお待ちの乗客の方々のために、別のバスが対応することもあります。しかし、三本滝ですべてのバスが一緒になって、その先は運行されますので、別のバス停から乗車しても、先に到着するということはありません。

また、翌日の8月14日(日)の9時便は7台が運行されました。

 

すべての乗客の誘導が終わって... 係の方の安堵の表情が...

すべての乗客の方がバスへの案内が終わると、安堵の表情が係員の方々に見られます。特に9時便は、新島々や白骨温泉からの乗り継ぎもあって、繁忙期はなかなか大変です。

 

お盆の時期は8時前後で満車に
すずらん橋駐車場など他の乗り換え駐車場へ

さて、この観光センター前駐車場は、道路を挟んだ反対側の砂利駐車場も含めて、250台ほどが駐車できますが、8時の時点でほぼ満車(砂利駐車場も含めて9時過ぎに満車)。

乗鞍高原周辺には、このほかにも何箇所か乗り換え駐車場がありますので、観光センター前駐車場が満車の場合は、そちらのほうへ向かうこととなります。

シャトルバスの運行ダイヤ・乗り換え駐車場については、乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報〜2011シーズン版〜 をご覧ください。

 

【8月12日(金)、位ヶ原山荘、ヒルクライム】

位ヶ原山荘

日付が前後いたしますが、こちらは8月12日(土)の位ヶ原山荘。この日は、綺麗な青空と冷蔵庫から流れてくるような冷気に包まれた一日となりました。

 

今日もヒルクライマーが立ち寄る

そして、今日も多くのヒルクライマーが位ヶ原山荘に立ち寄る姿があります。

 

昨年以来の再会 昨年と同様のポーズを...

山荘に立ち寄る方々の中には、昨年以来の再会という方もいらっしゃいます。昨年お会いしたときは、うだるような暑さの朝から始まり、乾ききった喉を潤すために、山荘付近に引き込まれた湧き水に手を伸ばす様子が記憶にしっかり残っています。(参考 → 速報 2011/08/22

 

WebSiteは昨年以来、お気に入りにちゃんと入ってます!

今日は、乗鞍スカイラインを登ってきて、ここで折り返して、乗鞍スカイラインに再び戻られるとのことです。「昨年、お会いしたとき以来、私のPCのお気に入りにWebSiteを入れて、ちゃんとチェックしていますよ!」と、おっしゃってくださいました。このような再会は、本当にうれしいものです。

 

気温16℃ − ひんやりした空気が流れ、アイスクリームをもてあます

そして、初めてノリクラにお越しになったというこちらの方々。山荘でアイスクリームを買い求めたものの、芯から冷え込む状況に、アイスクリームをもてあますほど...「ノリクラはこんなに寒いんですか?」と、おっしゃっていました。

この時の位ヶ原山荘の気温は、16℃。しっかりとした日差しが差し込むものの、ひんやりとした空気が流れ、まるで秋のような雰囲気を醸しだしています。いつもならこれほどまでの冷たさはありませんが、それでも、日陰に入れば、半袖のサイクルジャージでは、寒さを覚えることは多々あります。

 

ゴールまで、あと5kmです

位ヶ原山荘から真正面に見える、富士見岳を真横に走る県道乗鞍岳線を見て、まだまだ、先の長さを実感します。残雪の残る富士見沢を見て、雪が残っていることに驚きを示す様子もあります。

8月下旬に開催される、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍では、出場される選手の中には、大雪渓で見られる残雪を楽しみにされる方も多いようです。

 

位ヶ原山荘 − 今日もたくさんのヒルクライマーが立ち寄る重要なチェックポイント

スタートから15km地点で、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍では、第二チェックポイント(給水所)ともなる位ヶ原山荘。大会本番では、こんなにゆっくりと立ち寄ることはできませんが、普段のヒルクライムなら、ここでの一休みがあるからこそ、最後までペダルを回し続けることができるという方もいらっしゃるようです。
自転車そのものをゆっくりと楽しむためには、立ち寄らなければならないチェックポイントの一つかもしれませんね。

 

まるで秋のような空のキャンパス

快晴の空には、ご覧のような秋のような雲が、空のキャンパスに絵筆をふるいます。ひんやりとした空気が、まるで背中を押してくれるような感覚にさえさせてくれ、ペダルがいつも以上に軽く感じてしまいます。

 

この光景に思わずカメラを構えてしまう

そして、こんなロケーションが目の前に広がると、ペダルを止めて、思わずカメラを構える様子もあって、今日はあくせくと登って行くよりも、ノリクラ特有のさわやかな空気感を十二分に味わいながら、「天空のヒルクライムは、楽しむことに没頭すべき!」と、ノリクラが言わんとしているかと感じさせる状況でした。

 

【昨年の今ごろは?】

2010ノリクラ雪渓カレンダーVol.14(2010/08/13〜15)


台風一過の13日(金)は、はっきりしない天候。それでも、お盆を迎えて、観光センター前駐車場は早朝から満車に近い状態。大雪渓付近の濃霧も時間の経過とともに、霧が抜け始め、山頂付近まで見られるようになりました。しかし、気温は15℃前後を推移し、涼しさを通り越して肌寒さを覚えるほどでした。14日(土)は朝から雨。大雪渓付近は濃霧が続き、周期的に雨が続きます。また、前日に大黒岳・魔王岳周辺でクマ(熊)が出没したという目撃情報から、畳平周辺の登山道・遊歩道は立入禁止の措置が取られました。
そして、お盆最終日の15日(日)もほぼ終日濃霧の一日。畳平周辺の登山道・遊歩道の規制は濃霧の影響から安全確認ができないため継続され、多くの登山者・観光客の方々はシャトルバスで訪れたものの、バスターミナルと駐車場より外部に出ることができず、そのままとんぼ返りで下りのシャトルバスで下山せざるを得ない状況でした。

 

<編集後記>

昨年のお盆もクマの目撃があって、畳平周辺は広範囲にわたって立ち入り規制が引かれ、シャトルバスとバスターミナル以外はどこにも立ち寄ることのできない状況でした。しかし、今年は、天候がよく、クマの滞在位置を目視で確認でき、畳平の敷地内への進入の可能性が少なかったことから、規制範囲を限定することができました。これが昨年のように、濃霧でクマの位置確認ができない状況となれば、お盆の繁忙期でも、広範囲な規制となった可能性があります。

以前にも記しましたが、本来、観光目的で人間がクマの生息地域に進入するようになったわけです。山麓でも野生動物による農産物への被害や進入を防止するため、防護ネットなどを設置するケースがあります。しかし、それは逆の見方をすれば、防護ネットという檻のなかに人間がいるという見方もでき、害獣を檻の中に閉じ込めようなんてことは、甚だ難しいことが想像できるわけです。そんな観点からも、山麓であろうが高山帯であろうが、やはり人間は野生生物の生息する地域に入らせてもらっているという謙虚さが必要なんでしょう。

 

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