ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.23(2013/10/12〜13) D

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(Update:2013/10/17)

 

【10月13日(日)、三連休中日はかなりの人出】

早朝6時30分の観光センター前駐車場

取材二日目の10月13日(日)、早朝6時30分の観光センター前駐車場です。いつもと様子が少し異なっている点にお気づきでしょうか?

 

シャトルバス始発便を待つ長蛇の列 最後尾は観光センター場外へ

ご覧の通り、シャトルバス始発便に乗車される方の列が、過去に見たことのないほどの状況となっています。そして、右の画像のように、最後尾は観光センターから場外へと伸びるほどの勢いです。

 

始発便は10台運行 − この日の乗車数2695名、運行開始以来過去最高

そして、定刻15分前にシャトルバスが入線します。しかし、列のほうはどんどん伸びてゆく状況が続き、シャトルバス始発便は最終的に10台が運行されました。始発便で10台も運行されることは過去に例がなく、また、通常、最も混雑する9時便でも10台も運行されることはめったにありません。

その後も、8時便・9時便が9台運行され、最終的に本日のシャトルバス乗車人員は2695名となり、2003年の運行開始以来過去最高となりました。また、これまでの記録は昨年10月7日(日)の2128名で、この日もっやはり体育の日の三連休の中日でした。

 

タクシーも大賑わい

始発便は10台も運行されたにもかかわらず、乗車できなかった方もいらっしゃり、あわててタクシーに切り替える様子もあり、今日はシャトルバスもタクシーも大賑わいの一日でした。

 

拡大

昨晩の降雪で山頂方面にうっすらと新雪が積もる(赤丸部分) − 畳平マイナス4℃、乗鞍スカイラインは凍結通行止

さて、昨日は時間と共に気温が低下し、夜になって雨が降りました。早朝の山頂方面を見ると積雪はほとんどなさそうですが、右の画像のように大雪渓の上部付近では、うっすらと雪が積もっている様子が確認できます。おそらく、もう少ししっかり降雪があれば、新雪と認識されたことでしょう。

このため、岐阜県側の乗鞍スカイラインでは、5時46分時点で畳平でマイナス4℃、風速12メートルが観測され、四ッ岳カーブ付近の11kmポストより上部で路面凍結が見られたため、通行止めとなりました。そのため、岐阜県側のシャトルバスは全面運休、そして、先ほど始発便が10台運行された長野県側のシャトルバスは、終点の畳平より一つ手前の大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となりました。

乗鞍スカイラインが通行止めの場合は、終点の畳平に入線することができないため、大雪渓・肩の小屋口までの運行となり、また、場合よっては、長野県側のシャトルバスも運休となるケースも多々あります。

 

乗鞍高原でも0℃まで冷え込む − 所々に凍結や霜も

6時の乗鞍高原の気温は0℃と山麓でも冷え込んでいますから、観光センターのテラスもご覧のように凍結や霜が見られました。

 

通行止めで畳平から高山に行けるか不安 6時に満車 − 過去に例を見ないほどの混雑

長野県側の県道乗鞍岳線は問題なく通行できますので、ヒルクライム向かう方には問題はありません。しかし、畳平から乗鞍スカイラインを下って高山に向かおうとするサイクリングの方々は、これからどのルートで出発しようかと、少し困惑されていました。

また、観光センター前駐車場は夜明け前の時点で160台ものマイカーがお越しになり、6時の時点で満車となりました。そのため、道路反対側の未舗装の駐車場が開放されたものの、こちらも8時過ぎには満車となってしまうほどの勢いです。

 

観光センターが満車になったら2km着の鈴蘭橋駐車場へ

観光センター周辺の駐車所が満車となった場合は、2kmほど先にある鈴欄橋駐車場(第三駐車場)を利用することとなります。しかし、ご覧のように車は素通りしてしまいます。

 

ここからシャトルバス乗車も可能です(すずらん橋バス停)

もちろん鈴欄橋駐車場にもシャトルバスの停留所(すずらん橋停留所所)があって、乗り換え駐車場として指定されていますが、多くの方は鈴欄橋駐車場をご存知でなく、そのまま三本滝へと向かってしまいます。バス会社の係員の方もこれには少しばかり閉口されていました。

 

さらに先の三本滝駐車場 − ほぼ満車

そして、こちらは観光センターから約7km先にある三本滝駐車場(三本滝レストハウス)。空きスペースの目立つ鈴蘭橋駐車場とは対照的に、こちらは9時前にはほぼ満車状態となっています。

 

駐車場係員も場内誘導に大童

駐車場の係の方は残り少ない空きスペースを何とか誘導されていましたが、結局、最終的には折り返して鈴欄橋駐車場へと案内するしかない状態となりました。

 

雲ひとつない快晴 − 秋のヒルクライムの心地よさに浸れる

今日は完全に快晴の青空が続きます。紅葉はちょうどご覧の摩利支天付近のみに限定されている状況ですが、綺麗な青空の下でのヒルクライムは、これ以上の心地よさは得られないことと思います。

 

サイクリングの学生の皆さん

こちらは先ほど観光センターで待機していたサイクリングの学生の皆さん。「もし、このまま乗鞍スカイラインが通行止めなら、引き返して国道を回って高山に行きます。」と、とのこと...

 

乗鞍スカイラインの通行止め解除を聞いて一安心 − 回すペダルも幾分軽く感じるようになる

しかし、10時30分に乗鞍スカイラインの通行止めが解除されて、ペダルをまわす足には、より一層パワーがわいてきました。終日続く青空のもと、学生時代の良い想い出の1ページが、このノリクラで記されれば最高ですね。

 

位ヶ原周辺 − 路肩には昨晩の降雪が残る

そして、森林限界を超えた位ヶ原周辺は、もう紅葉の雰囲気すら感じさせない状況。そして、路肩にはご覧のように昨晩の降雪が残っている様子が見られます。気温は6℃、少しばかり風を感じる状況ですが、しっかりとした日差しが燦々と降り注ぎ、散策にもヒルクライムにも最適な一日が続いています。

 

昨晩の降雪ですべての葉が落ちる − 赤い実だけがビビッドに光る

こちらは位ヶ原 11号カーブの紅葉スポット。昨日はまだ紅葉が残っていたウラジロナナカマドも良く見ると赤い実だけがビビッドに青空に光り輝き、これまでの紅葉の美しさに引けを取らない光景を作り上げています。そのため、今日もカメラマンの姿が絶えず続いていました。

 

大雪渓・肩の小屋口バス停 − 下り便を待つ方々の列が続く

こちらは大雪渓入口にある「大雪渓・肩の小屋口バス停」。下りのシャトルバスが到着したところですが、ご覧のように乗客の方の列が見られます。いつもならこんなにたくさんの方がこのバス停から乗車することはありません。今日は多くの登山の方がお越しになったようです。

ちなみに乗鞍スカイラインは10時30分に開通したあとは、大雪渓・肩の小屋口折り返し運行から、終点畳平までの通常運行に変更されました。しかし、多くの乗客の方は通常運行になったことをご存知でないため、上り便が到着した大雪渓・肩の小屋口へ戻ってこられたため、午後になってもこちらのバス停の混雑が続いたものと考えられます。

 

今年も木曽から高山へサイクリング − もう夕方、急がなくっちゃ!

明日もお休みという方も多くいらっしゃるようで、夕方近くになってもヒルクライムの方々の姿が見られました。そして、こちらの方は、毎年、木曽まで電車でやってきて、そこから自転車でノリクラを登り、夕方までに高山に向かい、そこから再び電車で帰るというサイクリングをされています。

今年はお連れの方が列車遅延のため一緒にスタートできず、今日はお一人だけ...「また、冬も来ますから!」と、言い残して、急いで登って行きます。おそらく、日の暮れる頃になってようやく高山に到着されることと思います。(お気をつけて!!)

 

ご友人のお二人は列車が遅れてタイムアウト... − 「来年リベンジに来ます!!」

そして、遅れること30分。お連れの方がようやくやってきました。しかし、時間的に高山に到着するのは無理とのことで、行けるところまで行ってそのまま引き返すとのこと...ちょっと残念そうでしたが、「また、来年リベンジにやって来ます!」と、おっしゃっていました。

このように、いつもどこかで必ずお会いするのですが、時間や場所などを決めているわけではありません。このような偶然の再会は本当にうれしいもので、また、来年も絶対に会おうと思うと、来年のヒルクライムへの決意がさらに強くなるものかもしれません。

そして色々な方と出会うことができ、そんなつながりの一つ一つが、WebSiteを継続させる糧となっていることも事実です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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