ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2016/10/08〜10)  F

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(Update:2016/10/13)

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★終了しました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。なお、上部エリアの大雪渓・位ヶ原の紅葉は完全に終了しました。したがって、中腹の冷泉小屋付近の様子からお伝えします。

<紅葉関連情報>
■ 紅葉まとめ − 紅葉総合INDEX
■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  
■ ビューポイント(地図) − ノリクラガイドマップ紅葉上部エリア版(大雪渓〜摩利支天)   ノリクラガイドマップ紅葉下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)

    

2013年の冷泉
2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2013/10/12〜13) G
2014年の冷泉
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2014/10/11〜12) D
2015年の冷泉
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2015/10/10〜11) F
今回の冷泉
終了しました

こちらは標高2230メートルの冷泉。2013年は見頃でしたが、今年を含めた過去2年はすでに終了状態です。近年の傾向としては、中腹エリアの見頃の時期と上部エリアと見頃の時期がほぼ同じになってきています。

 

先週の冷泉小屋付近
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2016/10/01〜02) E
今回の冷泉小屋付近
黄色くなる前に落葉

ダケカンバは完全に黄色になる前に落葉しています。おそらく先日の台風の影響と考えられます。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
=完全に終了=

冷泉小屋と摩利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。先週あたりから少しずつ落葉がみられ、今週は完全終了しました。

 

28号カーブ下 − まだ紅葉が残り、まずまずの状態

ただ、28号カーブの少し下では、まだ紅葉が残っていて、まずまずの状況。

 

先週の29号カーブ上の直線区間
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2016/10/01〜02) E
今回の29号カーブ上の直線区間
何とか残っている

さらに下った、29号カーブ上の直線区間。ここでも先週よりも落葉がみられるものの、まだ何とか残っている状況です。

 

【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
★終了に近い(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

摩利支天付近

前コーナーの28号カーブ下から29号カーブ上の直線部分も含めて標高約2000メートルの摩利支天付近は、先週は見頃に差し掛かったところでしたが、今週はかなり落葉していて、終了に近い状態まで進んでいます。

 

三本滝上 かもしかゲレンデ

しかし、標高1800メートル付近のかもしかゲレンデでは、まだ色づきが遅い状態がみられます。この付近から山麓の乗鞍高原側は昨年よりも紅葉が遅れています。

 

一部では見頃の場所も残る

こちらでも台風の影響で落葉がみられ、見頃が進んだ部分が全て落ちてしまいました。それでも、部分的にご覧のように紅葉が残っていて、そんな部分を探しながらの散策も楽しいもの。

 

かもしかゲレンデから−カラマツの紅葉はまだこれから

かもしかゲレンデから乗鞍高原・休暇村方面にはカラマツ林が広がります。一部で色づき始めているものの、昨年よりも1週間ほど遅い状況。カラマツの紅葉はまだまだ先のことで、10月20日以降が見頃となるはずで、カラマツの紅葉でノリクラの紅葉シーズンが締めくくられます。

 

【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★色付き始め(例年の見頃:10月中旬)★

昨年の鈴蘭橋
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2015/10/10〜11) G
先週の鈴蘭橋
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2016/10/01〜02) @
今回の鈴蘭橋

昨年は見頃のレベルに入ってきたものの、今年は色づきが遅く、先週と今週とではほとんど変化が見られない状況。

 

夜泣峠

こちらは夜泣峠から見た乗鞍高原方面の様子。周辺の木々で色づきが始まり、今後は、ミズナラの木でおおわれた山肌が全山黄色く染まる様子がみられるはずです。

 

善五郎の滝 遊歩道

そのミズナラの森の中に、善五郎の滝への遊歩道が通じています。昨年よりも遅い状況ではありますが、昨年もまだ青々とした状態でしたので、現時点で遅いのかどうかまだ不明です。

 

一の瀬園地入口

最後に一の瀬の大カエデ。

昨年の一の瀬大カエデ
今回の一の瀬大カエデ

昨年はすでに見頃のレベルまで達していました。ところが今年はご覧のようにまだ部分的にしか色づきが見られず、昨年よりも1週間以上遅い状態です。昨年のピークは10月14日前後でしたので、今年は10月20日以降になるのではと考えられます。

 

【昨年の今ごろは?】

2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2015/10/10〜12) @

今シーズン最後の三連休。上部・中腹の紅葉はほぼ終わって、ノリクラは晩秋へとコマを進めます。そして、冬の姿が見え隠れした三連休でもあります。

10月10日(土)は、早朝は晴れていたものの9時前から曇り空に、寒々とした雰囲気の一日で、位ヶ原山荘から上部の寒さは、冬そのものの冷たさ。風も強めに吹き、紅葉が終わって殺伐とした雰囲気が冷たさに拍車をかける状態。大雪渓に通う常連スキーヤー・ボーダーの多くは、本日で今シーズンのノリクラ通いを終了するとのことで、互いに挨拶を交わして大雪渓を下山する様子がみられました。

10月11日(日)は、激しく降る雨音で起こされる朝を迎えます。畳平では夜明けとともに雨が霙へと変わり、乗鞍スカイラインは通常通り7時開門予定だった所、急遽開門を見合わせへ。県道乗鞍岳線でも上部で霙が積もり、一時、路面がシャーベット状態に。その後、乗鞍スカイラインは10時30分に通行止解除されるものの、荒れた天候が続き、正午の畳平はマイナス2℃の濃霧強風で、訪れた観光客の方も帽子を押さえながら猛ダッシュでバスターミナル駆け込む様子がみられました。

10月12日(月)は、快晴無風の朝を迎えます。畳平の気温はマイナス7℃まで冷え込むものの、昨日の降雪は昨晩のうちに収まって、路面は完全に乾いたため、長野県側・岐阜県側ともに通行可。山頂付近はうっすらと白く雪化粧がみられ、山頂付近の初雪・初冠雪となりました。ただ、その後、山頂は雲に覆われ、晴れて穏やかな乗鞍高原とは裏腹に荒れた天候へ。山頂に向かう登山道は積雪3〜5センチ真っ白になっていますが、ハイシーズン並みの登山者であふれかえり、雪でスリップしないよう慎重に登る様子がみられました。山頂鳥居には長さ20センチのエビのしっぽができていました。

なお、10月13日(火)は、昨晩からの降雪で、畳平で初雪が観測され、乗鞍スカイライン・県道乗鞍岳線ともに積雪通行止めとなりました。

● 紅葉の概況 ●  (各エリアの紅葉情報は7ページ目からご覧ください)
上部の大雪渓・位ヶ原エリアから中腹の摩利支天付近まで、紅葉は終了しました。乗鞍高原周辺が見頃を迎え、一の瀬大カエデはピーク目前の状態です。

● 大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、昨年よりも積雪が多くなっています。
雪渓上部左側の上端はこれまで1週間以上早い雪解けでしたが、こちらも昨年より1週間遅くなり、それ以外の所では昨年より4週間以上遅くなっています。雪渓上部右側はまだ積雪が残っていますが滑走不能で、滑走可能エリアは雪渓上部左側のみ一ヶ所だけ。この雪渓上部左側は過去最高の長さが続いています。雪渓中段と雪渓下部は雪解け終了です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。

 

<編集後記>

「三連休を境に秋らしくなって来た」

10月に入っても気温が高く、各地で夏日を記録する状況ですが、10月7日には稚内で初雪など、北の方から少しずつ季節の変化が見られるようになってきました。そして、今回の土日を境に気温が冷え込んできて、10日(月)には畳平鶴ヶ池で初氷が観測されました。例年の初氷は9月下旬頃に見られ、今年の10月10日という記録は、近年では2012年の10月22日に次いで遅い記録。この2012年は冬の到来(降雪)が早く、かもしかゲレンデでは12月上旬にパウダーを楽しむことができました。

 

【参考:過去の初雪・初冠雪(乗鞍)】
  初雪 初冠雪
2015年 10月13日 10月13日
2014年 10月7日 10月17日
2013年 10月17日 10月17日
2012年 10月7日 10月7日
2011年 10月7日 10月7日
2010年 10月27日 11月1日
2009年 10月8日 10月17日
2008年 9月28日 9月29日
2007年 10月19日 10月20日
2006年 10月7日 10月9日

こちらは過去の初雪・初冠雪の記録。概ね10月上旬には初雪が見られて、初冠雪は10月中旬頃となっています。ただ、今週は雪の降るような状況は見られず、来週以降に期待したいところ。上部の紅葉が終わってしまいましたので、早くきれいな雪景色を楽しみたいところです。

 

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