ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2017/10/21) B
【雪渓下部】
雪渓下部 |
それではここからは雪渓の積雪状況をお伝えします。8週間前まで残っていた雪渓下部の積雪はご覧のとおり完全に雪解けが終了しました。また、雪渓中段も6週間前に積雪はなくなりました。
トイレと避難小屋 − 10月末で閉鎖 |
大雪渓前にあるトイレと避難小屋。こちらは10月末で閉鎖されます。
4月上旬のトイレと避難小屋
− 完全に雪に閉ざされています。 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.1(2017/04/01) B |
こちらは4月上旬の大雪渓トイレと避難小屋の様子。ご覧のように完全に雪の閉ざされてしまい、中に積雪が舞い込まないように、窓や入口は封鎖します。
どこに道路があるのかわからない
− 濃霧になると即遭難 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.1(2017/04/01) B |
こちらは大雪渓入口から道路方面(東方面)を見たところで、道路が左右に往来していますが、どこにあるのかすらわからない状態になります。このように晴れていると方角がわかりますが、濃霧になると目印全くないため、方向が分からず遭難します。そのため、厳冬期で濃霧時の入山は即遭難となります。
石碑の岩 |
チングルマ | コケモモ |
もう高山植物などないだろうと思いますが...
まだ咲いている高山植物があります 左:ミヤマアキノキリンソウ、右:イワツメグサ |
探してみると、まだ咲いている高山植物があることに驚かされます。
ウラジロナナカマドの実 |
そんな光景に出合えると、殺風景な中にも心穏やかにさせてくれるものです。
【雪渓上部】
雪渓上部左側 − 上級者のみ |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
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雪渓下端 =落書きの岩から雪渓下端まで44メートル= |
2016年の雪渓下端 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2014/10/25〜26) B |
こちらは下端部分。下端部分は落書きの岩の上方44メートルのところにあり、2014年とほぼ同じ雪解け状況です。なお、2016年は極端に雪不足の年のため比較できず、2015年はシーズン終了の10月末の段階でも、落書きの岩の上方10メートルまでしか雪解けが進みませんでした。
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先週のモーグルコース ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2017/10/14) B |
今回のモーグルコース 雪解けが収まって来た模様 |
こちらはモーグルコース。先週は右側部分の雪解けが激しく進みましたが、今週は下端部分で若干の雪解けが見られる以外は大きな変化はありません。そろそろ、雪解けが収まって来た模様です。
右側(上から見て左側)のコース − 長さ13コブ×46メートル |
2本あるモーグルコースは右側(上から見て左側)のみとなりました。長さは先週より若干短くなって13コブ×46メートル。形状はきれいでまだ滑走可能です。
左側(上から見て右側)のモーグルコース − ほぼ消滅 |
左側(上から見て右側)のモーグルコースは、ほとんど消滅してしまいました。
こちらは上端部分。
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先週の雪渓上端 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2017/10/14) B |
今回の雪渓上端 先週とほとんど変わらず |
上端部分は先週とほとんど変わりありません。雪解けが収まってきました。
上端から−下端部分まで75メートル 例年よりもやや短い状態 |
雪渓上部左側の上端から下端までの距離は先週と同じ75メートル。
2016年は測定箇所の積雪が消滅し、2015年は108メートル。2014年は77メートル、2013年は86メートル、2012年は降雪により上端・下端が不明瞭で測定不能。2011年は21メートル、2010年は49メートル、2009年は74メートル、2008年と2007年は降雪により測定不能でした。例年よりもやや短い状態となってしまいました。
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