ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(Vol.20 2020/09/26) @
ノリクラ雪渓カレンダーは、2020シーズンは新型コロナの影響により、3月下旬より開始したプレリリース版を4月中旬より一時中止しておりますが、紅葉シーズンを迎えるにあたって、紅葉情報のみ再開いたします。(トップページに毎週土曜日掲載の速報は、緊急事態宣言解除された6月中旬より、再開しております)
今年は例年より紅葉が遅い傾向が続いていましたが、今週に入り、ようやく始まったといえるレベルまで色づきました。
【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★見頃になりました(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★
大雪渓付近 |
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めております。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。
<紅葉関連情報> |
大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) |
こちらは標高2600メートルの大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。大雪渓付近はウラジロナナカマドがメインですが、ようやく色付きが始まりました。
2014年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) E |
2015年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) E |
2016年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2016ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2016/10/01〜02) D |
2017年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2017ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2017/09/30) C |
2018年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2018/09/29) C |
2019年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
右下の昨年は今年とほぼ同じく、紅葉の遅い年でした。その前の過去5年間を見ると、9月末〜10月頭には枯れ始めて落葉が進んでおりますが、1週間前は綺麗に紅葉していましたので、今年の場合も、おそらく来週には枯れてしまうものと思われます。
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2019年の大雪渓付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
今回の大雪渓付近 | |
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2019年の宝徳霊神〜大雪渓登山道 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
今回の宝徳霊神〜大雪渓登山道 |
全体的にはほぼ昨年と同じような紅葉の進み具合を見せています。しかし、「どんなに状況が悪くてもここだけは綺麗な色づきを見せる」という場所でも、今年は状態が悪いウラジロナナカマドが多い状況です。
ウラジロナナカマドの状態が良くない |
左の画像は4号カーブ上から撮影したもので、撮影ポイントとしても知られる場所です。例年なら、手前のウラジロナナカマドが綺麗に紅葉して、乗鞍の紅葉を紹介する記事などによく使われます。しかし、今年はすでに枯れ始めています(黄色く色づいているように見えますが、数日経過すると、おそらく、枯れてしまうと予測されます)。
右の画像は4号カーブ下から大雪渓・肩の小屋方面へ撮影したもの。画像の左に映るウラジロナナカマドはすでに枯れ始めています。次に紹介する位ヶ原エリアでも同様ですが、今年は例年以上にウラジロナナカマドの状態が悪く、真紅に染まるものはほとんどないといってよいでしょう。
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★見頃になりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
宝徳霊神バス停付近 |
標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。全体的に発色が進み、見頃のレベルに達してきました。現時点ではまだダケカンバの黄色がまだ若い感じですが、1週間程度すればしっかりとした黄色になるはずです。
昨年の宝徳霊神バス停付近 2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2019/09/28) C |
こちらは昨年同時期のもの。比較すると、今年のウラジロナナカマドは発色がまだ薄いように見えますが、これ以上きれいになるかどうかは微妙は状況(理由は大雪渓のコーナーで申し上げた通り)。それと比べて、ダケカンバは綺麗な色合いに達しているものが、昨年よりも多いように見受けられます。
今回の富士見沢 | ウラジロナナカマドはほぼ全滅状態 |
富士見沢は、ハイマツの絨毯の中にウラジロナナカマドの赤色が点在する様子が美しい撮影ポイントですが、今年はウラジロナナカマドがほぼ全滅状態です。紅葉する前に落葉してしまい、これほどまで状況が良くない年は珍しいことです。
昨年もあまり良い状態ではありませんでしたが、それでも、ある程度の色付きを見ることができました。
7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。こちらもウラジロナナカマドの状態がよくありません。特に左の画像の盆栽状になったウラジロナナカマドは紅葉する前に枯れてしまっています。右の画像のハイマツ帯の中にあるものは昨年と変わらない状態。
2019年の位ヶ原お花畑 2019ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2019/09/28) C |
昨年の位ヶ原お花畑 2018ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2018/09/29) C |
昨年・一昨年と比べると、このエリアに関してはダケカンバも今年は遅いことがわかります。ただ、ウラジロナナカマドのような状態のひどいものはあまり見られませんので、今後が楽しみです。
こちらは位ヶ原11号カーブ。位ヶ原山荘から登ってきて最初に出合う紅葉スポット。全体的に色合いが進んで来ました。
2014年のツアーコース入口(11号カーブ) 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) E |
2015年のツアーコース入口(11号カーブ) 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) E |
2016年のツアーコース入口(11号カーブ) 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2016/10/01〜02) D |
2017年のツアーコース入口(11号カーブ) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2017/09/30) C |
2018年のツアーコース入口(11号カーブ) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2018/09/29) C |
2019年のツアーコース入口(11号カーブ) 2019ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2019/09/28) C |
過去6年と比べると、昨年とほぼ同じで、それ以前よりも遅い傾向です。
ハイマツ帯に点在するウラジロナナカマドは比較的良い | 今年のウラジロナナカマドの発色は芳しくない |
ウラジロナナカマドは風や霜の影響を受けやすい傾向にあるようで、ハイマツ帯で保護されているような箇所では比較的良い状態ものを見つけることができます。それでも今年は右画像のような状態のものが精一杯といったところかもしれません。ただ、まだ発色が進んでいないウラジロナナカマドもありますので、今週から来週にかけての色づき具合が気になるところです。
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