【速報バックナンバー 2008年7月分】

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◎ 7月

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■2008年7月27日(日)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.11  ) 

@ 2008/07/27 07:10
朝はきれいな青空
(観光センター)
A 2008//07/27 11:55
山頂から降りてくる霧が絶えずかかります
(大雪渓駐車場)

B 2008/07/27 14:10
霧が激しく渦を巻いて全てを包み込みます
(雪渓上部)

C 2008/07/27 14:50
突然の豪雨と強風
(大雪渓駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は早朝の良い天候から徐々に雲が広がり始め、午後は突然激しい荒天に見舞われた一日でした。
早朝の乗鞍高原はきれいな青空が広がっています。6時の気温は18℃、やや蒸し暑さを感じるほどで周囲を散策する方は長袖と半袖の方が半々程度といった所です。観光センター駐車場にはこの時点で80台程度。昨日よりはやや多いものの混雑はありません。青空が広がるものの、西の空に広がるノリクラの頂は絶えず北から南へ流れる雲の帯に包まれ、その帯が徐々に大きなものになってきます。それでも今日のご来光バスは2台が運行され、きれいな日の出を拝むことができたようです。7時の気温は22℃。シャトルバスは1台が運行され、38名の方が乗車されました。シャトルバスはその後もさほどの混雑は見せず、8時便・9時便ともに4台が運行されました。この頃になると上空全体に薄い雲が広がるようになってくるものの、日差しは徐々に強さを増して8時ごろになると蝉の鳴き声もしっかりとしてきて夏の雰囲気が見られるようになってきます。しかし、その後は晴れたり曇ったりを繰り返す状態をみせ、ヒルクライムしていてもボトルに手を伸ばす回数が増えて、久しぶりに顔から汗を噴出しながらペダルを回すようになります。今日はほとんど風のない状態ではあるものの日差しがなくなればクールダウンさせてくれて自転車が若干軽くなるようにも感じます。晴と曇の間隔は徐々に曇の時間のほうが増えてきて、10時の位ヶ原山荘ではほとんど曇の状態となります。気温は18℃。ペダルを止めて山荘のベンチで足を休めると徐々に冷え込んでくる感覚を覚えるほどです。そして今日も多くのヒルクライマーが山荘前を通過して行きます。
位ヶ原山荘付近から眺める山頂付近はどんよりとした厚い雲が垂れ込んでいる様子がうかがえ、11時ごろには大雪渓の上端付近まで霧が立ち込めるようになってきます。もうこの頃になると、上空には青空は完全になくなり、雲に若干の濃淡はあるものの、厚みが増して徐々に低くなってくる様子がうかがえます。12時の大雪渓は16℃。大雪渓は今日も多くのスキーヤー・ボーダーの方々がお越しになり、雪渓下部のモーグルコースにはざっと見て30名ほどの方がお越しになっています。そして山頂から降りてくる霧は大雪渓の中間付近までかかるようになり、ポツポツと空から雨粒が落ちてくるようになってきます。それと同時に時折雷鳴が響くようになり、13時ごろになると小雨が降るようになってきます。小雨は降ったと思ったらすぐにやんでさほどの天候の変化は見せませんが、雷鳴の轟きはその間隔が短くなるようになって、大半のスキーヤーやモーグラーの方は13時便で下山します。ただ、一斉に下山を開始したため、畳平をほぼ満車状態で出発したシャトルバスは肩の小屋口バス停では乗車できず、急遽、畳平から1台配車されて、何とか全員が乗り込んで出発して行きました。その間も時折パラパラと雨が落ちてくることはあったものの、さほどのことはなく、時折、青空すら見られる状態になってきます。しかし、13時のシャトルバスが去ったあとは山頂から流れ込んでくる霧の動きが早くなり、大雪渓は霧に包まれたり抜けたりを繰り返し、天候の変化が大きくなってきます。14時の気温は14℃、ひんやりとした空気が流れ、14時20分ごろになると山頂からの激しい霧の流れと山麓から沸きあがる霧が大雪渓付近は激しく渦を巻き、一瞬にして濃霧の中に包まれるようになります。そして、それから10分も経たないうちに、いきなり大粒の激しい豪雨と西からの強風に見舞われます。いつものスコールならおさまりかけると空が明るくなってきますが、今日はどんどん暗くなり天候は悪化を続けます。そのため、大雪渓前の車道はあっという間に川のような激しい流れができ、視界も30メートルほどまで低下します。この雨と風は乗鞍高原でもほぼ同時に始まり、観光センター駐車場は至るところで強風でもぎ取られた木々の枝が散乱し、この激しい天候は16時30分ごろまで続きました。
自転車で畳平まで向かったヒルクライマーの多くはこの悪天候で下山することが困難な状態となり、シャトルバスに自転車を載せて下山したほどです。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインでもシャトルバスでの下山を薦めていたようです。全国的に短時間に悪天候を見せていたようですが、今日は雨が降らなくても雷鳴とともに早めに下山したほうが正解だった一日でした。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.11 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/27 20:00更新)

 

@ 2008/07/27 06:15
晴(乗鞍高原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今朝の朝の速報は乗鞍高原からお伝えします。6時の気温は18℃。長袖だとやや蒸し暑さを感じ、観光センター駐車場を行き交う人は半袖の姿が多いように感じます。天候は晴。山頂付近に帯状に雲がたなびいています。乗鞍高原ではほとんど風はありません。駐車する車もいつもと変わらない状態で静かな朝を迎えています。
詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますのでご了承ください。(2008/07/27 06:50更新)

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■2008年7月26日(土)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.11  ) 

@ 2008/07/26 10:50
コーヒータイム − きれいに晴れ上がります
(雪渓下部)
A 2008//07/26 12:50
夏の雲が行き交います
(雪渓中段)

B 2008/07/26 15:50
きれいなコブを堪能
(雪渓上部左側、モーグルコース)

C 2008/07/26 16:40
西日がきれいに差し込みます
(肩の小屋付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は雲量が多いもののきれいに晴れ上がる時間帯もあり、雲間からははっきりとした夏の青空の広がる状態が夕方まで続いた一日を過ごすことができました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は二十三夜の月がようやく東の空に昇り始めます。それまで主役だった大小さまざまな大きさの星たちが上空全面を覆い尽くしていますが、月の明かりにその座を譲り渡して行きます。西に広がるノリクラの稜線もぼんやりとその姿をあらわし、気温17℃の中、いつものように西から柔らかく流れる空気に包まれながら、しばし夜空の移り変わりを眺めてしまいます。もちろん半袖ではやや寒さを感じる状態で長袖でちょうどよい気候。そして、雪解け水が少なくなってきているせいか、ワサビ沢のせせらぎがあまり耳に伝わってこないように感じます。
一夜明けて、朝6時の乗鞍高原は18℃。乗鞍高原は晴れているものの、山頂付近には雲が北から南へゆっくりと流れながら帯状にたなびき、位ヶ原より上部はその姿を確認することができません。この時点の観光センター駐車場は50台ほどで、いつもの週末よりもやや静かな様子がうかがえます。観光センター駐車場にもしっかりと朝日が差し込み、7時になると22℃まで上昇しますが、さほどの蒸し暑さを感じません。また、先週の三連休の混雑とは裏腹に7時便の運行は1台のみで、観光センターからは18名の方々が大雪渓や山頂目指して出発します。乗鞍高原から三本滝ゲートを経て冷泉小屋付近に達すると、少し風が出始めてウラジロナナカマドの葉を揺らし始めますが、それ以上の変化はありません。また、冷泉小屋手前の石畳付近から見られる幻の滝もその水量が徐々に少なくなり、位ヶ原付近の雪解け水が少なくなっていることがうかがえます。そして、位ヶ原山荘より先に進むと山頂方面を中心に厚い雲に覆われるようになり、シャトルバスも宝徳霊神バス停を過ぎて大雪渓駐車場の手前の4号カーブを過ぎたあたりから霧に包まれるようになってきます。
朝の速報でもお伝えしように8時の大雪渓は山頂からゆっくりと降りてくる霧に包まれています。気温は16℃、西からの弱い風が吹き抜ける状態が見られます。ただ、大雪渓全体を包んでいた霧も8時のシャトルバスが到着した9時頃には雪渓上部付近のみとなり、10時ごろには山頂から大雪渓の上端付近にとどまるようになってきます。シャトルバスはさほどの混雑ではなく、8時便は2台、9時便は3台でした。そして、今日の大雪渓はアルペンレーシングのグループの方が多く、雪渓上部右側は多くのポールが林立する状態を久しぶりに見かけることができました。また、いつもはモーグルラインにたくさんの方がお越しになりますが今日はやや少なめ。車道沿いの雪渓下部のモーグルラインと先週新設された雪渓上部左側のラインを合わせても30名にも満たない状態でした。
時間の経過とともに、霧は少しずつ押し上げられて行き、10時30分ごろになるとしっかりとした青空が山頂や大雪渓を包むようになります。10時の気温は20℃。この後も絶えず西から雲が流れ込む状態が続きますが、青空が広がってしっかりとした日差しが戻ってくると、はっきりとした白と青のコントラストが広がる夏のノリクラを見せてくれます。しかし、日差しはそれほど強いものではなく、動いていてもさほどの暑さを感じるものではなく過ごし易い状態が続きます。また、日差しが遮られても冷気を感じるほどの状態でもなく、気温は終日に渡って20℃前後を推移します。大雪渓北側から肩の小屋に向かう登山道はまだ一部積雪があるものの、その範囲はかなり少なくなり、高山植物を楽しむ登山の方々が足を止めてはシャッターを切る様子が見られ、高山植物の好きな方にとっては楽しいシーズンが始まりました。
11時20分頃から上空を行き交う雲で日差しが奪われて少しばかりひんやりとした空気が流れるようになります。それでも気温は18℃程度で変わりません。そして、正午頃には再び日差しが戻って気温は20℃。西から周期的に流れ込む雲はモクモクとしたしっかりとした形をして霧のような状態ではなく、天候の悪化を感じさせることはありません。その後も同じような状態が続き、夕方になってきれいな西日が差し込むと斜陽に照らされたモーグルラインやスプーンカットがはっきりと映し出され、今日も夕方まで滑り続けるモーグラーが雪の飛沫を蹴散らせながらきれいなモーグルラインを駆け抜けて行きました。
大雪渓は上部と下部が分離され始めていますが、まだまだ、滑走には問題はなく、どのエリアでも十分楽しめる状態が続いています。明日も良い天気が続く予報が出ていますので、十二分にハイシーズンを迎えたノリクラを楽しみたいものですね。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.11 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/26 20:30更新)

 

@ 2008/07/26 07:50
霧(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今朝の大雪渓は山頂からゆっくりと降りてくる霧に包まれています。気温は16℃、西からの弱い風が吹き抜けています。この霧は山頂から大雪渓付近までで、それよりも山麓は曇〜晴といった所。時折、日差しがありますが、暑くもなく寒くもないといったところです。乗鞍高原は先週の三連休の混雑から開放され、落ち着いた状態を見せています。
詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますのでご了承ください。(2008/07/26 08:20更新)

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■2008年7月20日(日)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.10  ) 

@ 2008/07/20 10:05
三連休中日、たくさんの人でにぎわいます
(位ヶ原山荘)
A 2008//07/20 12:25
夏スキー・ヒルクライム日和
(大雪渓)

B 2008/07/20 13:55
午後から濃霧が立ち込めます
(大雪渓、石碑の岩付近)

C 2008/07/20 14:30
シャトルバスも混雑の模様
(大雪渓入口、肩の小屋口バス停)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 三連休中日の今日、梅雨明けが発表されたことも影響して朝から混雑が見られ、久しぶりに活気付いたノリクラをおくりました。
朝5時の乗鞍高原は上空に薄い雲がたなびき、西の空にそびえるノリクラの頂を帯状にかかる雲を赤く染めながら今日の太陽が昇ってきます。気温は17℃、寒くもなく暑くもない状況。そんな様子を見届けるかのように夜空を照らした満月が高天ヶ原の南に沈んで行きます。いつもならまだ人の動きのない観光センター駐車場もこの時点ですでに130台ほどの車がお越しになり、ほぼ満車状態。そして駐車場のあちこちで山頂に出かける登山者やヒルクライムに向かう自転車の整備をされる方などが活動を始めています。このため6時の始発便も2台が運行されるほど。この頃から上空には雲がかかって生暖かい西からの風が観光センター駐車場を吹き抜け、7時ごろには西の空に虹がかかる様子を確認することができます。位ヶ原山荘付近ではこのときににわか雨があったとのことでした。6時のシャトルバスはまだ余裕があったものの、7時便は同じ2台でも補助席まで使用してほぼ満席状態で観光センターを出発して行きます。そして、それまで見えていた青空はほとんどなくなり、ノリクラの稜線は絶えず雲にかかる状態を見せ、日差しもなくなってきます。日差しがなく、時折風が吹きぬける状態ですから、ヒルクライムしていても汗ばむことのほとんどない状態です。また、三本滝ゲートを過ぎる頃になると、若干ひんやりした空気が流れる様子を顔に受け、ペダルがいつも以上に軽く感じるほどです。その後も日差しが見え隠れする状態が続き、位ヶ原山荘付近から眺める山頂方面は県道乗鞍岳線の2号カーブより上部が霧にすっぽりと覆われ、北から南へゆっくりと帯状に流れてゆきます。今日もヒルクライムされる方が多く、位ヶ原山荘の前に差し掛かって傾斜がゆるくなったところでスピードを稼ごうとペダルの回転数を上げてゆくヒルクライマーの姿を数分おきに見かけることができました。日差しがなくてひんやりとした感覚はあるものの、気温は時間とともに上昇し、9時の魔利支天バス停付近で22℃、10時の位ヶ原山荘で18℃で、ほとんどの方のサイクルジャージは半袖でした。また、その後のシャトルバスは混雑を見せて、8時便は5台、9時便は6台が運行されました。
晴れたり曇ったりを繰り返すものの時折見せる青空は、やはり夏を思わせるきれいなものです。正午の大雪渓は20℃の気温を示し、大雪渓付近は朝から濃霧が続き、霧が抜けたり立ち込めたりを繰り返す状況だったようです。正午の時点でも雪渓上部上端より山頂方面はまだ霧に覆われている状態でしたが、12時15分頃から霧が完全に抜けて、真夏のきれいな青空が大雪渓を包み始めます。今日の大雪渓は雪渓下部のモーグルラインやエア台に50名ほどの方で賑わい、それより上部のエリアではレーサーの方々がポールレッスンを行っている姿があったほか、雪渓上部左側のモーグルコースは10名ほどといった状況でした。そんなきれいに晴れ渡る大雪渓でアグレッシブにモーグルラインを滑る姿やエアできれいな技を決める様子は大雪渓前を通過するヒルクライマーからは特別席からの眺めのごとくバッチリ確認することができ、横目で見ながら通過する方やペダルからビンディングをはずして記念写真をとる方もいらっしゃるほどです。そして、今日は暑くもなく寒くもない状況で、スキーヤーにとってもヒルクライマーにとっても過ごし易い一日になったことは間違いないと思います。
ただ、この快晴も長続きせず、13時ごろになると低く雲が垂れ込み始めるようになり、気温も15℃まで低下します。そして13時30分頃からパラパラと雨が降り始め、それと同時に大雪渓は濃霧に包まれるようになってきます。雨は15分ほどでやんでしまったものの、その後は濃霧に覆れる状況が続きます。
シャトルバスはお昼をまわると下り便に混雑が見られるようになり、12時便・13時便が3台だったものの、この降雨の影響もあって、14時便は7台が運行されるものの、大雪渓入口にある肩の小屋口バス停からはほとんど乗車できない状況となり、14時便を利用しようとした大半のスキーヤーは一時間後の15時便となり、ひどい方はさらにその次の便という方もいらっしゃいました。
畳平のお花畑はハクサンイチゲが広範囲で開花する様子が見られ、そのほかミヤマキンバイやミヤマクロユリの姿も多くなってきました。まだまだ種類の少ない状況ですが、十分楽しめる状況となってきました。
天候は昨日のほうが良かったことは間違いありませんが、日差しがなくその分、運動量の多いスキーやヒルクライムの方にとっては過ごし易い一日となったように思います。ただ、霧で遠景の様子を確認することができず、それが残念でしたが、夕方になってようやく山麓に太陽の日差しが戻ってきて、天候の回復が期待できそうな状況を見せてくれました。夕方の観光センター駐車場にもそんな余韻を楽しもうと日が暮れてもゆっくりされている方や旅館の浴衣で散策される方もいて、乗鞍高原も久しぶりに賑わいを見せています。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.10 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/20 21:10更新)

@ 2008/07/20 05:00
夜明け(乗鞍高原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今朝の速報は乗鞍高原からお伝えします。5時の気温は18℃。昨日よりも人出が多く観光センター駐車場はこの時点でほぼ満車に近い状態。シャトルバスの始発便まで1時間もありますが、駐車場のあちこちでもう人に動きが見られ、出発に向けた準備が始まります。上空は薄い雲がたなびき、ノリクラの頂にかかる雲を赤く染めながら朝日が昇りはじめます。そしてそんな様子を見届けるかのように高天ヶ原の南の空には夜空を照らしていた満月が沈んで行きます。今日は昨日以上の人出となりそうです。詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますのでご了承ください。(2008/07/20 06:00更新)

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■2008年7月19日(土)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.10  ) 

@ 2008/07/19 08:00
深い青空、登山日和
(大雪渓 − 肩の小屋登山道入口)
A 2008//07/19 11:55
お昼休みはのんびりと
(雪渓中段)

B 2008/07/19 13:20
午後はお昼寝タイム
(雪渓上部、中央尾根)

C 2008/07/19 14:55
夕方まで良い天気が続きます
(雪渓上部左側、モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 梅雨明け発表初日の今日。その言葉にふさわしく、終日に渡って安定した天候の一日を送ることができました。(本日、東海・関東甲信・北陸・東北で梅雨明けの発表がありました。)
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原の上空は秋を思わせるような薄い鰯雲が全面を覆い、その雲の上にはきれいな満月が南の空にあがっています。濃淡のある鰯雲に時折姿を隠れるものの、絶えず鰯雲をバックライトのようにきれいに映し出し、真昼に見られる鰯雲とは趣の異なった幻想的な光景が広がっています。そんな満月は鰯雲だけでなく、西の空に広がるノリクラの山並みを照らし出し、いつもならぼんやりとした稜線を確認するのが精一杯ですが、今日は山肌に残る雪渓の形さえくっきりと映し出してくれるほどです。真南に登った真ん丸のお月様はまるで日中の太陽のような明るさを見せています。そして西からはいつものようにやさしく流れる空気に包まれ、そんなきれいな光景をじーっと眺めていても寒さは全く感じまない夜が続きます。
一夜明けて、6時の乗鞍高原は少しばかり薄い雲が残るもののほぼ快晴の朝を迎えます。気温は14℃。寒くもなく暑くもないすがすがしい雰囲気に包まれます。きれいな青空と強い太陽の光線がコントラストのはっきりした風景を映し出し、ノリクラの山並みはいつも以上にビビッドに感じるほどです。この時点で観光センター駐車場は70台ほどの車がやってきています。三連休初日ではありますが、いつもの週末とほとんど変わらない状況です。7時の気温は18℃。次第に高くなる太陽に汗ばむような感じを覚えます。また、7時のシャトルバスは2台が配車されましたが運行は1台だけとなり、40名の方が観光センターから乗り込みます。いつもよりも多い乗車数で、おそらく午後の下り便の混雑を懸念してのこととは思いますが、車掌は畳平と肩の小屋口以外のバス停で下車する乗客へ下り便の状況をアナウンスします。8時前に到着した大雪渓入口付近の気温は14℃。下車したときは少しばかり肌寒さを感じたものの、強い日差しが絶えず降り注ぎ、日の暖かさを通り越して背中が汗ばむ感覚を覚えるようになってきます。今日は比較的空気が澄んでいるようで、南アルプスが広がる南の方面は遠景の山並みから近景の山並みまでが折り重なるように望むことができます。まるで空気の澄んだ秋口のような雰囲気さえ感じさせるほどです。
その後のシャトルバスは8時便が3台、9時便が4台とまずまずの人出を迎えたようです。8時便から下車されたボーダーやスキーヤーの中には7時便と同様、すぐにアウターを着込む様子が見られましたが、9時便が到着した10時ごろになるとその様子は見られることなく、じーっとしていても日に当たっていると汗ばんでくるほどの状態。雪渓を登るスキーヤーは にじんだ汗に顔全体がキラキラ輝かせている方もいらっしゃるほどです。
今日はほとんど風がなく強い日差しで暑さを覚えるものの、さほど蒸すような感覚はなく、時間が経過しても大気が不安定な状況を見せるような雲の動きはほとんどありません。午後になると南や東の空にはややモクモクとした夏の雲が広がりますが、それほど顕著なものではありません。12時の大雪渓の気温は22℃。少しばかり雲量が多くなり、時折、日差しが隠れると雪渓に冷やされた空気がゆっくり流れ、少しばかりクールダウンさせてくれます。いつもの天候の推移なら午後になると雲量が多くなり天候が悪化します。今日も午後から雲が多くなりましたが、それも短時間で常に青空がどこかに残っている状況が続きます。
モーグルコースは先週までの雪渓下部が雪解けで若干短くなったことから、雪渓上部左側にも新たに作成されました。やや急斜面のこのバーンにお越しになったモーグラーはまだ体が慣れていないせいか、辛そうにハイクアップを繰り返していました。そして、この汗ばむ状態も15時くらいになって17℃と落ち着きを見せるようになります。
その後もほとんど天候に変化を見せず、17時の大雪渓入口の気温は18℃。午後になって少しばかり霞んだ様子を見せますが、斜陽が大雪渓を照らし、全面的に広がる細かなスプーンカットが浮かび上がる中、日没を迎えて行きます。
今日の大雪渓の人出はいつもの週末よりもやや少ない状況でした。明日も良い天候が続くようです。梅雨明けの発表を待ってお越しになる方も多くなるのではないかと思います。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.10 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/19 20:15更新)

 

@ 2008/07/19 07:50
晴(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今朝の大雪渓は絵筆で書いたような筋状の雲がきれいにたなびく真っ青な空が広がっています。気温は14℃。蒸した車内のシャトルバスから降り立ったときはやや肌寒さを感じましたが、徐々に日差しの暑さを感じ始めるようになって来ました。風はやさしく通り抜け、先ほどまでの冷たさはもうありません。そして。光の強さが本当に真夏を思わせるような全てのものをシャープに映し出す光景が広がっています。詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますのでご了承ください。(2008/07/19 08:40更新)

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■2008年7月13日(日)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.9  ) 

@ 2008/07/13 11:15
午前中はきれいな晴天 − ヒルクライム日和
(県道乗鞍岳線 4号カーブ付近)
A 2008//07/13 12:20
お昼休みはのんびりと
(大雪渓駐車場)

B 2008/07/13 13:20
今日もモーグルコースは大盛況
(雪渓下部、モーグルコース)

C 2008/07/13 14:20
突然の雨に見舞われます
(大雪渓駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は午前中のきれいな青空から午後になって次第に曇天となり、突然の雨に見舞われるというサイクルを見せ、夏山特有の天候が見え隠れする一日となりました。
6時の乗鞍高原は14℃。少しばかり上層に薄い雲がたなびくもののきれいな青空が広がる朝を迎えています。風はほとんどなく、西の空にはバッチリとノリクラの稜線が浮かんでいます。この時点で観光センター駐車場には65台の車がお越しになっていて、山頂登山やスキーに出かける方がちらほらと準備を始めますが、はっきりとした青空に浮かぶノリクラの稜線に目を移さない方はいらっしゃらないほどです。そのため、今日のご来光バスは1台が運行されて28名の方が乗車されて今日一番の朝日を拝むことができたようです。6時30分ごろになると観光センター駐車場にもしっかりとした朝日が差し込むようになり、それまでのひんやりした感覚が少しずつ失われ、7時の気温は20℃に達し、日差しの暑さすら覚えるようになってきます。そして7時のシャトルバスは1台、28名の方が観光センターを出発します。この頃になると上空にたなびいていた薄い雲が次第になくなり、ノリクラの稜線はさらにはっきりとしたコントラストを見せるようになってきます。まるで真夏を思わせるようなきれいな青空で、8時便が2台とさほどではなかったものの、9時便は4台が運行されて混雑が予測されました。しかし、その後は1〜2台程度の運行で、いつもと変わらない状況のようでした。
きれいに晴れ上がった午前中ですが、日中の日差しはそれほど強いものではなく、少しばかり空気の流れもあって、ヒルクライムをしていてもそれほどの暑さを感じさせません。また、日差しの強い日には、三本滝ゲートより下部の乗鞍高原では日が高くなるとともに吸い込む空気に熱気を感じるときがありますが、今日はそんな様子はほとんどなく、ヒルクライム日和といったところでしょうか。そのため、バッチリと身を固めるサイクルジャージも半袖の方と長袖の方が半々くらい見受けられました。
10時の位ヶ原山荘の気温は16℃。この頃になると上空には少しずつ雲が広がり始めるようになります。位ヶ原山荘を過ぎて11時くらいになると穂高連峰も雲に隠れるようになってきて少しずつ風が強くなってきます。それでもまだまだきれいな青空が広がり穏やかな状況が続き、多くのヒルクライマーが軽々とペダルを回して駆け上がって行きます。
正午の大雪渓の気温は14℃。この頃になるとやや強めの風が時折吹き始めます。そして、それまでの青空がほとんどなくなり、日差しも隠れるようになってきます。今日も大雪渓にはモーグラーの方々や基礎スキーキャンプでお越しになった方々がそれぞれのバーンでトレーニングに励んでいますが、お昼とともに大雪渓駐車場に集まってきます。日差しがなくなりますが、そよ吹く風にもさほどの寒さを感じない中、駐車場にゴロ寝するにはちょうどよい気候となっています。そのため、いつものようにのんびりとお昼休みを過ごされます。
午後になると天候は悪化傾向を見せ始め、13時ごろになると西から流れる雲が山頂にかかり始めるようになり、雪渓上部付近すら霞んでしまうほどの状況になってきます。それでも雪渓下部のモーグルコースでは40名以上の方がお越しになり、モーグラー・テレマーカーの方に加え、ボードの方もたくさんお越しになっていました。昨日よりも柔らかい雪質でコブのラインは縦形状になってきますが、色々なジャンルの方が滑ることである程度の形状を保っているといった所です。
次第に低く垂れ込めるようになってきた天候は、時計の針がちょうど14時を差した付近からポツリポツリと雨が降り始めます。そんな状況に雪渓にいる方々は一斉に撤収を開始し、14時15分のシャトルバスが到着した頃にはしっかりと路面が濡れるほどの降りかたを見せます。2台のバスが到着するものの、すでに畳平からの乗客の方もいて、大雪渓駐車場から乗車できない状況となり、畳平からさらに1台配車されました。そして、その増発車両が到着する頃には雨はやみ始め、降り始めから30分後には薄日が差すようになってきました。
畳平のお花畑は10日(木)から開放され、バスツアーの観光客の方などが周期的に流れる霧の中をハクサンイチゲが咲き誇る状況にパンフレット片手に遊歩道を行き交う姿が夕方まで続きます。今年は雪解けが遅かったこともあって、いつもならすでに終わっているハクサンイチゲがこれからシーズンを迎え、ミヤマクロユリもちらほらと見かけるようになって来ました。
17時の畳平は10℃で霧が行き交う状況は変わりませんが、県境から長野県側に降りると晴れてはいないものの、西日に大雪渓が映し出されて今日一日がきれいに終わってゆきます。少しばかり雨に降られたときもありましたが、スキーにもヒルクライムにもちょうどよい気候の一日であったことは間違いないと思います。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.9 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/13 21:30更新)

 

@ 2008/07/13 06:00
晴(観光センター駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日の朝の速報は乗鞍高原からです。朝6時の乗鞍高原は14℃。上空は筋状の雲がたなびくものの、くっきりとノリクラの稜線を拝むことのできるすがすがしい朝を迎え、準備を進める方々もノリクラの姿を一度はしっかりと眺めるところから今日が始まります。観光センター駐車場にはすでに65台ほどの車がお越しになり、登山やスキーに出かけようとされています。詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますのでご了承ください。(2008/07/13 06:30更新)

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■2008年7月12日(土)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.9  ) 

@ 2008/07/12 07:45
視界30メートル、気温10℃、まずはアウターを...
(大雪渓入口)
A 2008//07/12 11:40
濃霧は収まり滑走エリアの視界は確保されます
(雪渓下部、モーグルコース)

B 2008/07/12 13:05
終日雲は激しく流れます
(雪渓上部)

C 2008/07/12 15:15
天候は変わらず、周期的に霧が入り込みます
(雪渓上部)

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 ▼ 今日は雲の流れの中から抜け出すことのできない状況が続きましたが、雨に見舞われることなく、暑さどころか肌寒い一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は夕方から降り始めた雨がすっかりやんで、上空には星空が広がり始めます。しかし、西の空には稲妻をもたらした厚い雲が激しく流れ、その雲の中に明るく輝いた九夜月が沈んで行こうとしています。周囲を煌々と照らし出す半月はダイナミックに波打つ雲を照らし、まるで雲海に沈む夕日のような印象さえ感じさせてくれるほどの光景です。そんな九夜月の沈んだ後の夜空は星空と足早に流れる雲が広がり、アスファルトが徐々に乾き始める状態から、気温は16℃と決して高いほうではありませんが、いつもよりも暖かく感じるほどです。
一夜明けた6時の乗鞍高原は17℃、晴というよりも雲量がかなり多く、位ヶ原より上部は激しく南に流れる雲にすっぽりと覆われています。そのため、乗鞍高原ではほとんど無風ですが、山頂付近はかなり強風であることは容易に想像できます。今日のご来光バスは1台が運行されて43名の方が乗車されましたが、激しく流れる雲のため、濃霧に包まれて何も見えない状態だったようです。7時のシャトルバスは1台、23名の方が観光センターから乗車されました。今日は大半が登山の方でした。乗鞍高原は無風で視界も良買ったものの、三本滝を過ぎる頃から周囲の木々の若葉が触れるようになってきます、そして、冷泉小屋付近から風が強くなり、それまで曇り空が広がっていたものの、雲が切れたときには日差しが差し込むようになります。しかし、位ヶ原山荘付近に達すると山頂方面から激しく霧が流れ込むようになり、ダケカンバやウラジロナナカマドの葉が裏返しになるほどの強風が吹き続けるようになります。シャトルバスが到着した8時ごろの大雪渓入口付近は気温が10℃と乗鞍高原を出発した7時の気温は20℃でしたから
10℃もの気温差があり、強風と30メートルほどしかない視界に包まれ、シャトルバスから降り立ったスキーヤーはアウターや合羽を着込む所から準備が始まります。この気温と天候のため、バーンはいたるところにたけのこ状の円錐ができていて、バーンそのものも比較的硬めの状態になっています。この濃霧も時間が経過するとともに次第に解消傾向をみせ、10時30分ごろになると雪渓下部ではコース全体を見渡せることができるまでに回復します。雪渓下部では今日もモーグラーの方々がお越しになり、この時点で25名ほどの姿を見かけることができます。モーグルコースでもやや固めの状態を見せて、コブの一番深いところではやや黒っぽくなる所もあって、見た目にも硬そうであることが容易に想像できるほどでした。
正午の気温は10℃、風は幾分収まりを見せて、上部でも霧が抜ける時間が長くなり、時折、山頂の姿を確認できるようになってきます。しかし、今日は激しく流れる雲の中でその雲の切れ間に時折青空が見える時があるものの、雲の流れには全く変化はなく、気温に関しても終始10℃前後を推移する状態です。
しかし、この天候は位ヶ原より上部だけのようで、周囲の霧が抜けた大雪渓から確認できる山麓には強い日差しが燦々と差し込む様子を確認できます。午後になっても天候も気候も全く変わらず、17時近くになって一時的に大雪渓に西日が差し込むときがありますが、それも劇的な好天とは言えず、大雪渓や山頂付近は西から絶えず供給される雲から抜け出せず、またアウターを手放せない一日を送ることになりました。
明日も晴マークの天気予報になっていますが、寒気が入ってくると不安定な状況になりますので、必ず合羽などの雨対策をしたうえでノリクラを楽しみたいものですね。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.9 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/12 20:30更新)

 

@ 2008/07/12 07:45
濃霧・強風(大雪渓)

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 ▼ 今日の大雪渓は西からの強風が絶えず吹き付ける濃霧の朝を迎えています。気温は10℃。シャトルバスを降りたスキーヤーの方々は寒さと強風で思わず身を縮ませ、合羽やアウターを着込む所からスキーの準備が始まります。視界は50メートルに満たない状況。霧の粒が目の前を激しく流れてゆきます。穏やかな山麓からは想像できない状況かもしれません詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますのでご了承ください。(2008/07/12 08:20更新)

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■2008年7月6日(日)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.8  ) 

@ 2008/07/06 09:55
ヒルクライムのシーズンが始まりました
(大雪渓)
A 2008/07/06 10:45
モーグルバーンは今日も大盛況
(雪渓下部)

B 2008/07/06 13:40
家族で登山
(登山道)

C 2008/07/06 15:15
夕立にあわててシャトルバスに飛び乗ります
(大雪渓駐車場)

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 ▼ 天候は午後になって悪化傾向を見せて夕方になって雨に見舞われましたが、それまではまずまずの天候と気候の一日を送ることができました。
6時の乗鞍高原はほとんど雲のないきれいな青空が広がる朝を迎えます。気温は18℃、昨日以上にまぶしく感じる朝日の日差しでもう汗ばんでくるほどの気候を見せます。観光センター駐車場には約50台ほどの車がお越しになり、シャトルバスに乗るスキーヤー・ボーダーの方や登山の方々が準備を開始されます。また、今月になって三本滝ゲートから畳平までの通行可能になったことから、サイクルジャージで身をかため、ロードサイクルなどの自転車の整備をされるヒルクライマーが駐車場のあちこちで見かけるようになってきました。そして、7時のシャトルバスは1台、15名ほどの方が観光センターから乗り込みます。県道乗鞍岳線の沿線は新緑が美しい季節を迎えていますが、ウラジロナナカマドやムシカリなどの白い花が若い緑にアクセントを添えています。そして位ヶ原山荘を過ぎたあたりから広がる遠景はやや霞んだ状態で中央アルプス止まりの視界で北アルプスの稜線が何とか確認できる状態です。そんな車窓を楽しみながら到着した8時の大雪渓駐車場付近では少しばかり薄い雲が広がるようになり、青空が徐々に失われるようになってきます。さわやかな気候ではあるもののひんやりとした空気ではなく、大雪渓から位ヶ原へ流れ出る小川のせせらぎの音が静かな情景にざわざわと目立つ存在です。雲は東の空から徐々に増え始めて9時30分ごろになるとそんな雲に姿が隠れるようになってきます。10時の気温は16℃。昨日のようなクールダウンさせてくれるそよかぜはほとんどなく、山麓から湧き上がる雲が高天ヶ原にかかるようになってくると、蒸し暑さがかなり辛い状態になってきます。そして、今日は県道乗鞍岳線を登ってくるロードレーサーが久しぶりの大雪渓の雪景色にペダルを回しながらも片手でデジカメのシャッターを切る様子もうかがえ、そんな大雪渓の前を通過するヒルクライマーの姿が絶えない状態でした。また雪渓下部に作られたモーグルコースには昨日と同様、たくさんのモーグラーの方々がお越しになり、モーグルコースの管理人もコースの維持管理に絶えずスコップを振るう様子が見受けられました。11時の雪渓下部は17℃、この頃になるとほとんど太陽はなくなり、雲の厚さが一層増してきたように感じます。そして蒸し暑さも続き、モーグルコースを数珠繋ぎに登ってくるモーグラーの方々も「暑い暑い」を連呼しながら何度もモーグルラインを駆け抜けて行きます。太陽の日差しがなくなっても雪渓の状態にはほとんど変化はなく、表面の柔らかい状態が続きます。
正午の肩の小屋の気温は17℃。まだそれほどたくさんの方は訪れないものの、登山道には山頂に向かう方々が絶えません。登山道はほとんど雪はなくなり、朝日岳直下部分を残すのみとなりましたが、アイゼンをもたない方が多く、下りで足をとられる登山者が絶えない状態です。ただ、ここまでは問題なく登ってくることは可能で、小さなお子さんを連れて家族一緒の登山を楽しまれる方々も見られました。14時の稜線付近の気温は18℃。それまで東の乗鞍高原から湧き上がる雲が大雪渓などを覆うときがありましたが、その流れが西から稜線を越えて大雪渓方面に流れ込むようになり、空気の動きに変化が見られるようになってきます。そのため時折日差しが回復したときもありましたが、15時をまわるといきなり大粒の雨が降り始め、雪渓を滑っていたスキーヤー・ボーダーの方々は雨の降り始めと同時に到着したシャトルバスにあわてて乗り込むといった一場面もありました。この雨も16時30分ごろには収まり、稜線付近も再びはっきりと眺められるようになり、今日一日が終わってゆきます。
今日は夕方の雨以外はまずまずの一日を過ごすことができました。また、夕方にいきなり降り出す様子から真夏の夕立に近いものを感じさせ、少しずつ本当の夏が近づきつつあるのかもしれないと早く梅雨明けを願ってしまいます。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.8 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/06 19:50更新)

 

@ 2008/07/06 07:50
晴(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日の大雪渓はやや薄い雲がかかったり抜けたりを繰り返して晴〜曇の天候です。気温は15℃。風はほとんどなく、昨日ほどのひんやりとした感覚はありませんがすがすがしい朝を迎えています。観光センターにお越しになった車も昨日よりもやや多い状況でしたので、これから大雪渓もにぎやかになってくるでしょう。詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますので、ご了承ください。(2008/07/06 08:40更新)
■ 7月1日(火)より、長野県側 乗鞍高原〜畳平間のシャトルバスの運行開始 (運賃改定) ■
5月3日より運行中の春スキーバスは6月30日(月)で終了となり、7月1日(月)より乗鞍高原から畳平の区間でシャトルバスが運行されました。ダイヤについては昨年と同様ですが、運賃は大人往復2400円に変更されています。詳しくは 2008シーズン 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 長野県側(乗鞍高原〜畳平)のシャトルバス をご覧ください。

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■2008年7月5日(土)■     ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.8  ) 

@ 2008/07/05 08:50
たくさんのスキーヤーが訪れます
(大雪渓入口)
A 2008/07/05 10:15
夏を思わせるような雲が浮かびます
(雪渓下部)

B 2008/07/05 11:20
夏のノリクラ − モーグルコース
(雪渓下部)

C 2008/07/05 13:55
きれいな晴天に強い日差しが続きます
(雪渓下部)

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 ▼ 7月最初の速報をお伝えいたしますが、今日はまるで梅雨明けしてしまったのかと思うほどの天候に恵まれた一日となりました。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は15℃、上空は星の瞬きに覆われる晴れた夜空が広がります。ただ、周囲が明るいこともあっていつもよりも少しばかり星の数が少ないように感じます。月のない星だけの夜空では西に広がるノリクラの稜線を照らすものがなく、目を凝らしえも位ヶ原の少し下辺りましでしか確認できません。いつも西からやさしく吹く風もほとんど感じることができないほど弱く、ワサビ沢を流れるせせらぎ以外は静かな夜が続きます。
そして、一夜明けた乗鞍高原は少しばかり上空の薄い雲が広がるものの青空が広がり、5時30分ごろから観光センター駐車場にも日差しが差し込むようになってきます。6時の気温は16℃。寒さは全くなく、薄手の長袖がちょうどよい気候です。青空が広がるものの、差し込む太陽やしっかりと確認できるノリクラの稜線もややコントラストを欠く状態で、少しばかり柔らかさえ感じさせる雰囲気があります。7月に入り乗鞍高原からも畳平に向けてシャトルバスの運行が開始されました。7時便は1台、観光センターからはスキーヤーを中心に22名の方が乗車されます。この頃になると上空の薄い筋状の雲がやや広がるものの空の青さがしっかりとし始めます。日差しも徐々に強くなってきて、やや汗ばんでくるほどの状況です。車窓からは広葉樹の新緑がやや深い色合いを帯びてくるようになり、位ヶ原山荘付近になってようやく残雪を確認できるほど、残雪が少なくなってきました。森林限界を超えたあたりから遠景が良く確認できるようになりますが、やや霞んでいて南アルプスの輪郭が何とか確認できるところが精一杯といった所です。シャトルバスが到着した8時の大雪渓入口は14℃、少しばかり北からの風が吹き抜けますが、日差しをやわらげてくれる心地よさがあります。その風も徐々に収まりをみせ、9時ごろになると、次のシャトルバスでやってきたスキーヤー・ボーダーの方やマイクロバスでお越しになったスキーキャンプの方々などで7月ならではの活気が久しぶりに戻ってきたように感じます。そして、雪渓下部では恒例のモーグルコースがコース管理人の手によって作成され、10時の時点では30名以上のモーグラーやボーダーの方が滑り易い雪質とラインにさしずめ「舌鼓を打つ」といった雰囲気さえ感じるほどです。バーンは強くなってきた日差しでかなり緩み、繰り返し多くの方が滑走するモーグルコースは絶えず整備しないといけない状態。それでも所によっては30センチ程度掘り進んだ所で氷の塊があり、表面は緩むものの、雨水がしみて再氷結した箇所が見られるようになってきたようです。早朝は上空の薄い雲で覆われていた青空も次第に夏を思わせるようなモクモクとした雲が湧くようになり、11時を過ぎる頃から西からゆっくりと湧く雲に太陽が姿を隠すようになってきます。真夏ならばそこから急激に天候が変化してスコールに見舞われることもありますが、今日はこれ以上の天候の悪化はなく、強い日差しは数分おきに差し込み、そのたびに大雪渓には雲の影のグラデーションが西から東へ流れて行きます。
正午の大雪渓は16℃。先ほどまで冷たさを伴っていた風が少し温度を感じるようになってきます。それでも湿った感覚はなく、からっとした状態が続きます。先ほど申し上げたようにバーンは緩んだ状態ですが、表面が融けたことでスプーンカットは角のない小さなものがいくつもできています。ただ、滑りにくいものではなく問題はないと思われます。
今日の雲の動きは終日西から東へゆっくりとしたもので、午後になって西の方面の雲が厚くなり、14時位になると吹く風にやや生暖かさを感じ、蒸し暑い状態になってきます。そして、16時ごろになると山頂付近にやや雲がかかるものの、その後は再び回復し、魔利支天岳の左肩に今日の天候をもたらしてくれた太陽が沈んで行きます。17時の大雪渓の気温は15℃。今日は終日に渡って15〜17℃の気温でさほどの暑さを感じることはなく、過ごし易い一日を送ることができました。
明日も良い天候に恵まれる予報が出ています。本来なら梅雨の真っ只中のシーズンですので、思う存分楽しみたいものですね。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.8 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2008/07/05 19:50更新)

 

@ 2008/07/05 09:10
晴(大雪渓)

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 ▼ 7月取材分より朝の速報を開始します。今日の大雪渓は晴、気温は16℃。すがすがしい朝を迎えています。少しばかりひんやりとした北からの風が心地よさを感じさせてくれます。シャトルバスの到着とともにたくさんのスキーヤー・ボーダーがお越しになり、久々ににぎやかな様子を見せてくれます。詳しくは夜の速報でお伝えいたします。なお、朝の速報は都合により実施しない週もありますので、ご了承ください。(2008/07/05 09:30更新)
■ 7月1日(火)より、長野県側 乗鞍高原〜畳平間のシャトルバスの運行開始 (運賃改定) ■
5月3日より運行中の春スキーバスは6月30日(月)で終了となり、7月1日(月)より乗鞍高原から畳平の区間でシャトルバスが運行されました。ダイヤについては昨年と同様ですが、運賃は大人往復2400円に変更されています。詳しくは 2008シーズン 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 長野県側(乗鞍高原〜畳平)のシャトルバス をご覧ください。

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