ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2006/10/29) D
【雪渓下部】
ここからはいつものように雪渓の様子をお伝えします。降雪のあった10月三連休からすでに三週間が経過し、どんどん、新雪がなくなっていきます。先週は窪みの部分には、まだ、新雪が残っていましたが、今週は、その雪すらほとんどなくなっている状態です。
こちらは大雪渓と県道が接した箇所。先週、排水溝のところに残っていた雪も、今週は完全になくなり、降雪前と全く変わらない状況になっています。
雪渓下部全景 |
雪渓下部全景でも同様です。ただ、先週の段階で、新雪が残っている部分でも積雪量が10センチ程度しかありませんでしたので、雪解け量としては多くはありません。
スキーヤー専用道 |
日の当たらない部分は、雪解けがかなり遅れていますが、それでも、ご覧のようにスキーヤー専用道脇の新雪は、先週の半分くらいの量になっています。日陰でもかなりの融雪具合から、この一週間は、比較的、気温の高い日が続いたことが想像できます。
スキーヤー専用道 −雪渓下部と上部の中間付近 |
先週から30〜50センチの雪解け |
スキーヤー専用道を少し進み、こちらは雪渓下部と上部との中間地点。大雪渓全体で、一番、新雪の積雪量が多い箇所です。先週までは、ほぼ、全面新雪で覆われていましたが、今週は、ここに通路があることが想像できる程度まで雪解けが進んでいます。右の画像の岩は先週と比べて、高さ30〜50センチ程度の雪解けが見られます。先週は70〜80センチの雪解けでしたので、雪解けのスピードは先週よりも鈍っていると考えられます。
石碑の岩 | 雪渓中段 |
石碑の岩周辺や、雪渓中段付近は、先週の段階でほとんど積雪がなくなりましたので、今週は大きな変化はありません。
10月28日(土)15:10 |
さて、雪渓の取材は10月29日(日)に行っていますが、その前日の10月28日(土)は夕方になるにつれて、次第に雲が広がり、その雲の動きも早くなってきます。大雪渓付近は、訪れる人もなく、ほんとに寂しげな雰囲気がいっぱいです。
さすがにこの時期ともなると、登山や観光に訪れる方も少なくなるのですが、ヒルクライムに訪れる方はさらに少なくなります。そんな中、畳平方面から、下ってこられた方をお見かけします。
今シーズン最後のヒルクライム |
今月いっぱいで冬季閉鎖になるから、最後のノリクラをトライしておこうと、わざわざお越しになったとのこと。でも、例年、この時期に自転車でここまでやってこられることが不思議で、そんな状況を知らずにお越しになったようです。
極寒の中、元気に下って行きます |
時刻は15時30分を回って、気温は2℃まで下がります。極寒の中でも寒さを感じさせない元気な様子で、山麓へ下っていきました。自転車に限らず、本当に好きでないと、なかなか、この時期になってノリクラに出向こうと思わないものです。
また、来年も是非この場所でお会いしましょう。
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