ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.25(2011/10/28〜30) D

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(Update:2011/11/03)

 

【10月29日(土)、今日は登山日和 U】

位ヶ原山荘〜宝徳霊神 登山道

位ヶ原山荘での小休憩を終えて、登山道をさらに進みます。

 

石垣 旧位ヶ原山荘跡地

途中に石垣が積まれている箇所があります。通常、このような場所は城址など、歴史の一端を感じさせる場所ですが、ここは位ヶ原山荘の跡地。位ヶ原山荘は、昭和15年に建てられた山小屋で、昭和38年に県道乗鞍岳線が完成したのち、現在の位置に移設されました。(下記の県道乗鞍岳線を参照)

現在の位ヶ原山荘は、ここから移設した当時の建物が客室としてそのまま使用されています。

<注釈> 県道乗鞍岳線

鈴蘭(金山平)に自動車道が開通したのは昭和15年3月。当時は「村道番所金山線」として扱われていました。また、その麓の「村道前川渡大野川線」も完成していて、島々方面と自動車道がつながりました。そして、昭和26年には定期バスが鈴蘭まで運行されるようになりました。

鈴蘭より先の山頂方面の工事は、昭和27年に三本滝までの10.3kmが着工され、昭和31年に完成。それに続く畳平までの11.7kmは、昭和33年7月より陸上自衛隊第一施設大隊(茨城県南古河駐屯)の山岳訓練の一環として進められ、昭和38年夏に完成し、同年9月29日開通式が行われました。

なお、当初は「林道乗鞍岳線」として扱われましたが、翌年の昭和39年に県道に編入され「県道乗鞍岳線」となり、昭和39年7月にはバス運行が開始されました。(参考 :安曇村誌)

 

森林限界が近づき、展望が開ける

標高が上がるにつれて森林限界が近づき、周辺の木々が低くなって展望が開けるようになってきます。

 

青空にダケカンバの枝振りが映える

そんな青空がいっぱい広がる中、ダケカンバの大木は、まるで稲妻のような枝振りを、天に向かってそびえています。

 

絶景のビューポイントへ

急な岩場を登りきった先には、ご覧のような絶景が広がります。すべての木々の落葉が終わったこの時期は、単に広大なロケーションでしかありませんが、これが9月下旬から10月上旬の紅葉の時期になると、ここが絶景のビューポイントであることは有名なことでしょう。

 

屋根板・富士見沢が一望できる絶景ポイント
 
紅葉を迎えた絶景ポイント(位ヶ原山荘〜宝徳霊神 登山道)
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) F

紅葉の時期になると、錦に輝く絶景にめぐり合いたいために訪れる方も多く、ノリクラの紅葉ポイントは随所にあっても、やはり、ここは絶対にはずせない紅葉ポイントであるといえます。

 

宝徳霊神がまつられる霊場を過ぎて、もうここまでやって来れば、残りわずか...

 

見慣れた大雪渓駐車場に到着です。

 

ランチタイム − いつまでも続く紺碧の青空の下で

時刻はお昼を回り、ここでランチタイムです。いつまでも続く紺碧の青空を広がり、快晴無風のコンディションは、時の経つのも忘れてのんびりとしてしまいます。まだまだ、この先、剣ヶ峰までの登山が続きます。

 

【ノリクラサミット − 最後の夜は位ヶ原山荘で】

夕方の位ヶ原山荘 剣ヶ峰登山を終えて...

剣ヶ峰から下山して、こちらは夕方の位ヶ原山荘。

 

「まずは一杯...」

「まずは一杯...」と、一日に何度も「一杯」が繰り返されます。

 

「今シーズンもWebSiteお疲れ様でした...」 ノリクラサミット − 定期的に集まります

今日は冬のノリクラの常連のメンバーを中心に、「ノリクラサミット」と称して、定期的に位ヶ原山荘に集う催しです。今回は、グリーンシーズン最後の締めくくりに集まってくださいました。

 

夕食が始まる

そして、夕食の準備が整い、また一杯。「サミット」なんて申し上げていますが、要はコレが一番の目的かもしれませんね。でも、コレが好きな人にとっては、「人生の半分以上はコレが楽しみ」というくらい、切っても切れないものです。

 

話題はやっぱりウインターシーズンに向けて...

グリーンシーズン最後ですから、夏の想い出話かと思いきや、もっぱらの話題は、来シーズンの雪上のことばかり...

 

真冬の厳しい環境だから絆も深い

真冬のバックカントリーのノリクラは、環境が厳しいことと行動できるだけの体力・経験などが必要ですから、グリーンシーズンと比べると、訪れる方が限られるのが現状です。そのため、絆も深いといえるでしょう。

 

もしもの時は助け合う仲間

厳しい環境だからこそ、人にも優しくできるもの。そして、もしもの時は助け合うことも必要となり、それだけに、個々のネットワークは重要になってきます。

 

夜はまだまだ続きます...

サミットといっても、取り留めのない話を続けることが最大の目的...ネットワークを広げることが大切なんです。定期的に集まるものの、冬場の開催では、自力で行動できる方しか参加できない環境ですから、もし、お声がかかった場合に限り、ご参加いただければと思うところです。

翌日の位ヶ原山荘

そして、一夜明けた10月30日(日)はあいにくの雨...

 

位ヶ原山荘を後にして − 次回は真冬のノリクラで!

天候の悪化を懸念して、普段は乗ることのないシャトルバスでの下山です。これから、訪れるウインターシーズンに期待しながら、ノリクラをあとにします。

 

天候はさらに悪化 山頂付近は雪化粧へ

そんな期待が通じたのか、山頂付近は白く雪化粧...今年は冬の訪れを感じさせる様子がほとんどありませんでしたが、少しずつではあるものの、冬へとまた一歩近づいているようです

そして、乗鞍スカイライン最終日の10月31日(月)は10時までは積雪通行止めでしたが、その後は通行可能で、昨年と同様、最終日まで何とか通行できる状態で、今シーズンを無事に終えることができました。また、11月1日(火)の朝には、山頂方面は白く冠雪した様子があり、昨年の2010シーズンとまったく同じような推移を示しました。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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