ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.25(2011/10/28〜30) G

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(Update:2011/11/03)

 

【あとがき】

位ヶ原一帯は一面霧氷の世界
プレリリース版Vol.4(2011/04/16) D【位ヶ原】

2011シーズンのWebSiteの連載は、2010年12月から開始した速報、2011年3月からのノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版、そして、2011年5月からはノリクラ雪渓カレンダー 正式版と続き、11月を除くほぼ一年間の様子を毎週お届けいたしましたが、2011年10月末を持って一旦終了いたします。

あとがきでは、この一年間の様子を振り返ってみたいと思います。

 

 

■ 冬 − 緊張と安堵、そして、自力で来るものだけが許される環境

この先の位ヶ原へ向かうことは困難
プレリリース版 番外版(2011/12/25〜26) A
【ツアーコース U − 位ヶ原山荘に向けて】
ようやく車道 − まだまだラッセルが続く
プレリリース版 番外版(2011/12/25〜26) A
【ツアーコース U − 位ヶ原山荘に向けて】
位ヶ原山荘に到着
プレリリース版 番外版(2011/12/25〜26) A
【ツアーコース U − 位ヶ原山荘に向けて】
鍋に火が入ると、今日一日の苦労が吹っ飛ぶもの
プレリリース版 番外版(2011/12/25〜26) B
【位ヶ原山荘の夜 − ノリクラサミット】

四季の中でもっとも厳しいのが冬。でも、この時期だからこそ、一番ハイテンションになれるメンバーがいます。この厳しい環境があるから、ここを訪れる方々は、それぞれが自然と親しくなれるもの...最初は名前も知らず、「あのウェアーは先週も来てた人だなぁ〜」というところから、仲間の輪が広がって行くこと様子は、ほかのシーズン以上に親近感が沸くものです。

また、他の季節と異なって、自力でここを歩き回ることができる人だけに限定されるところに、昔ながらのノリクラのよさが残されているともいえます。

 

終日ダイレクトな太陽に包まれ、春スキーモードの一日でした
速報 2011/02/26
 
今日はここで断念 − マイナス14℃の吹雪が襲う
プレリリース版Vol.1(2011/03/26) C
【ツアーコース W− 位ヶ原急斜面】
天候はお昼近くから悪化傾向に − ディープなパウダーゾーン
速報 2010/12/31
マイナス12℃ − 上部エリアは極寒の世界
速報 2011/01/08

そして、この時期は、気象条件の変動の激しくもあり、小春日和の穏やかな日もあれば、ブリザードで身動きもできない瞬間に遭遇してしまうこともあります。それだけに、多様な条件に対応できるだけの責任も必要となるわけです。

 

快晴無風 − 絶景にめぐり合えて笑顔がほころぶ
速報 2011/01/08
南アルプスから浅間山まで紺碧の空にくっきりと浮かぶ
速報 2011/01/08

その見返りは、やはりこの景色。このコントラストは、ほかの季節では絶対にめぐり合えないもの。この地に自分の足で訪れるものだけに許された光景です。

 

 ■ 春 − ノリクラの目覚めの季節

運行初日は再除雪
プレリリース版Vol.6(2011/04/28〜30) B
【4月29日、春山バス運行開始初日】
場所によっては雪の壁すれすれを通過
プレリリース版Vol.6(2011/04/28〜30) A
【春山バス試運転 − 位ヶ原山荘へ】
今日の春山バス第一便は4台運行 − 多くの人出でにぎわう
速報 2011/05/03
ゴールデンウィークは春スキー三昧
速報 2011/05/03

春を迎え、車道の除雪が始まると、物音ひとつないノリクラにも除雪の重機やバスが唸る物音に、ピーンと張り詰めた冬の空気が打ち砕かれて、次の季節がやってきます。

それと同時に、我先にと山頂目指すスキーヤー・ボーダーの方々が、一斉に訪れるようになってきます。そんな方々にとっては、ノリクラシーズン到来という雰囲気一杯ですが、厳冬期に通いつめていた方々は、そろそろ、ノリクラのシーズンも終盤といった感覚にもさせられる微妙な時期です。

 

乗鞍スカイラインシャトルバス運行開始
Vol.1(2011/05/14〜15) E【乗鞍スカイライン】
乗鞍岳山開き祭
Vol.1(2011/05/14〜15) E【畳平 − 乗鞍岳山開き祭】

一斉に駆け上がる − この時期ならではの光景
Vol.4(2011/06/04〜05) B
【春山バス、大雪渓まで延長運行開始】

気温6℃ − 暑くもなく寒くもなく程よい気候
Vol.4(2011/06/04〜05) D
【稜線】

長野県側では位ヶ原山荘までの春山バスが、そして、岐阜県側では乗鞍スカイラインがオープンして、畳平までシャトルバスが運行されて運行されるようになると、本格的なグリーンシーズンが訪れることとなります。それでも、まだまだ豊富な積雪量があり、稜線から一気に滑られるこの時期は、穏やかな気候に恵まれるようになって、張り詰めた真冬の緊張感から開放されれば、真にスキー・ボードを楽しむことができるといってもよいかもしれません。

 

■ 夏 − 多様な楽しみ方のできるノリクラの幅広さを感じる季節

問題のないコースに見えますが...
Vol.13(2011/08/04〜05) D
【雪渓上部 U − レーシングキャンプ】 
週末のモーグルコースには常連の面々
Vol.14(2011/08/11〜13) B
【雪渓下部 U − モーグルコース】
「でも 楽しいよ〜」の笑顔ばかり...
Vol.9(2011/07/07〜09) F
【雪渓上部 U − 基礎キャンプ】 
練習再開
Vol.9(2011/07/07〜09) E
【雪渓中段 U − ジュニアレーシング】 

7月に入って夏の大雪渓は、訪れる方がガラッと入れ替わる時期でもあります。それまでのバックカントリースキーヤー・ボーダーの方々から、雪上での滑走トレーニングを主体とする方々がたくさん訪れるようになります。少しでも長い期間にわたって練習を重ねたいという思いから、シーズンオフになっても各地のスキー場を転々とし、最後に乗鞍大雪渓にやってくるというパターンが多いようです。

 

位ヶ原山荘 − 今日もたくさんのヒルクライマーが
Vol.14(2011/08/11〜13) G
【8月12日(金)、位ヶ原山荘、ヒルクライム】 
足を取られて四苦八苦...
Vol.10(2011/07/14〜15) B
【雪渓下部 U】
「天然の滑り台」に大はしゃぎ!!
Vol.12(2011/07/28〜29) C
【雪渓下部 W − 大雪渓雪遊び!】 
湧いては消える夏の雲 − 汗のほとばしるヒルクライム
速報 2011/07/15

この時期になると、スキー・ボードだけではありません。県内外からの学校登山や、夏休みともなればサマーキャンプ。そして、自動車道としては日本最高標高地点の畳平を目指して、ヒルクライムに訪れる方々が多数お越しになります。

 

雪原から流れ来る冷たい風が心地よい
(第6回 乗鞍天空マラソン − 位ヶ原 5号カーブ)
速報 2010/06/19
気温14℃ − 走りやすい気候の中、笑顔が絶えません
(第6回乗鞍天空マラソン − 位ヶ原 6号カーブ) 
速報 2010/06/19
数十名の先頭集団
第8回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム
(2011/07/09〜10) B【レース展開は...】
第26回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
(2011/08/27〜28) F
【あとがき】

そのヒルクライムに訪れる多くの方は、ここで繰り広げられる全日本マウンテンサイクリングin乗鞍や、乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムといったヒルクライムレースに出場されることを目標に、トレーニングを重ねる様子が大会開催まで続きます。特に、毎年4000名近くの方が出場する全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催される8月最後の週末は、一年の中でノリクラがもっともにぎわう二日間で、この大会を境に、本格的な夏が終わるといってもよいほどのビッグイベントなのです。

また、最近はヒルクライムだけでなく、トレイルラン(マラソン)に訪れる方も徐々に増え、6月に開催される天空マラソンも出場者数が徐々に増加しています。

 

■ 笑顔 − 楽しさを感じるためにここに来る

「人間のパワーは限りないものだと実感しました...」
Vol.2(2011/05/21〜22) A
【畳平に到着】
さらにメンバーがやってきて、大ブレークが続く...
第6回 乗鞍天空マラソン(2011/06/18〜19) C
【大雪渓のエイドステーションを満喫して...】
楽しそうなお昼休み − いつもの光景が繰り広げられる
Vol.14(2011/08/11〜13) B
【雪渓下部 U − モーグルコース】
今年も無事に山頂まで行けました!
Vol.2(2011/05/21〜22) B
【稜線目指して】

笑顔がほころぶ瞬間は、一瞬であっても幸福を感じるとき...ノリクラに訪れる方が少しでもたくさんの笑顔を見せてくれることを期待しています。そして、今シーズンもそんな方々にお会いできたことをうれしく思います。

 

澄み渡るロケーションを独り占め!
速報 2011/02/26
 
絶好のコンディションに満面の笑みがこぼれる
Vol.19(2011/09/15〜16) A
【大雪渓に到着】 

ノリクラ雪渓カレンダーの取材の大半は、事前の打ち合わせなしで、いきなりの出演交渉で成立しています。快諾していただいた方々には、本当に感謝しております。また、今までノリクラ雪渓カレンダーを見てくださる方も、今度は情報発信する側として出演して下されば、さらによりよい情報を今後もお届けできると期待しています。

 

■ ノリクラにかかわること

今日はバス1台、乗客は10名ほど
Vol.5(2011/06/11〜12) A
【春山バス、大雪渓に到着】
ボートを左右に振りながら − 見事な手綱さばき
Vol.5(2011/06/11〜12) D
【頂上小屋、越冬原酒の蔵出し】
グリーンサポートスタッフ − 登山ルートに案内ロープを設置
Vol.6(2011/06/17〜18) D
【大雪渓に到着】
少しでも青空が見えたら布団干し
Vol.8(2011/07/01〜02) D
【肩の小屋、営業開始】

ノリクラへのかかわり方はさまざまです。スキー・ボードや登山などでお越しになる方々をサポートする方々がいらっしゃるから、安心してノリクラに通うことできることに、感謝しなければなりません。

 

乗鞍一帯はツキノワグマの生息地
Vol.16(2011/08/25〜27) A
【大雪渓に到着】
突然のスコールの後、青空が広がり始める
速報 2011/08/26
 
雷鳥が生息できる環境をこれからも守る必要があります
Vol.14(2011/08/11〜13) C
【雪渓中段】
高山植物を見つける
Vol.14(2011/08/11〜13) A
【大雪渓に到着】

人とのかかわりだけでなく、やはり自然とつながっていることも、忘れてならない重要なことのひとつ。ノリクラの自然があるからこそ、ここに訪れる価値があるわけです。イノシシなど山麓の動物が高山帯へ侵入が目立つようになってきたという現象をみても、高山植物や雷鳥の生息する高山帯だけでなく、その山麓も含めた対策が必要なんでしょう。

 

■ お気に入りの一場面に出会うために

摩利支天 登山道入口 − 位ヶ原山荘へ
Vol.7(2011/06/25〜26) B
【春山バスが動かなければ、自分で動くしかない!】
シャトルバスの到着を待つ(アルプホルン))
Vol.8(2011/07/01〜02) @
【7月1日(金)、観光センター前駐車場 シャトルバス出発式】
周囲をカメラマンが陣取る
Vol.23(2011/10/15〜16) E
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地 U】
この光景に思わずカメラを構えてしまう
Vol.14(2011/08/11〜13) G
【8月12日(金)、位ヶ原山荘、ヒルクライム】 

ノリクラには感動に値する多様なシーンがあります。また、来シーズンもそんな一場面に遭遇できるよう、通い続けてみてください。きっと、あなただけのお気に入りのシーンにめぐり合うことができるはずです。その一助にノリクラ雪渓カレンダーがお役立てできれば幸いです。

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

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