ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2008/09/27〜28) C
【9月28日(日)、観光センター】
翌日、28日(日)の観光センター駐車場。今日はいつもと様子が少し異なります。
タクシー乗り場に列 − シャトルバスは今日も運休 |
タクシー乗り場に列があります。県道乗鞍岳線は通行できるものの、乗鞍スカイラインが凍結で通行止めとなっていて、シャトルバスは今日も運休。そのため、タクシーを使って山頂方面に向かう方がタクシー乗り場で待っているというわけです。
乗り鞍スカイラインが通行止めの場合、 |
岐阜県側の乗鞍スカイラインは北向きのコースレイアウトのため、日が高くならないと日差しを受けることができず、凍結が長引く傾向にあります。長野県側の県道乗鞍岳線は東に開けていて、夜間に凍結しても比較的早めに融けることが多く、県道乗鞍岳線ではほとんど凍結がないのに、乗鞍スカイラインでは終日に渡って通行止めというケースはよくあることです。
今回のように県道乗鞍岳線が開通していても乗鞍スカイラインが通行止めの場合、畳平に進入することができないため、シャトルバスの運行を取りやめるケースもあるようです。
しばらくすると、昨日よりも強い日差しが差し込むようになって、乗鞍スカイラインも8時を過ぎて日が差すようになり、路面状況が少しずつよくなり始めます。
9時より運行開始 |
そして、9時に乗鞍スカイラインの通行止め解除が8時30分に決定され、9時便のシャトルバスの運行がアナウンスされます。
長蛇の列 |
そのアナウンスを聞いて、券売所にもバス停にも長蛇の列ができます。
9時便のシャトルバスが到着し、乗車が始まるものの...
列はどんどん伸びます |
列はどんどん伸びて行きます。バスの出発の30分前には運行開始のアナウンスがありましたので、あわてて列に並ぶ様子はありませんが、それでも続々と列の人が増えて行きます。
途中のバス停の状況を無線で確認しながら... |
休暇村や三本滝など途中のバス停でもそれは同様で、客待ち人数などを無線で確認しながら、乗客の誘導などを行います。
この便は5台のバスが大雪渓に向かって出発します。
【雪渓下部 T】
それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。
ミヤマクロスゲ − 少し枯れた色合い |
雪渓下部は3週間前の段階で完全に雪解けが完了しました。いつもお伝えしているミヤマクロスゲも残っている緑の部分が少なくなり、黄色くなって来ているものの、やや枯れた状態で、きれいな黄金色になってくれるかちょっと心配です。
速報でもお伝えしていますが、先週は非常よい状態でスタートを切った紅葉は降雪や霜でかなりダメージを受けています。こちらのミヤマクロスゲでも同様の傾向が見られます。
スキーヤー専用道のウラジロナナカマド | しっかりした赤色 |
こちらは雪渓上部に続くスキーヤー専用道脇のウラジロナナカマド。先週と同様、しっかりとした赤い実があります。そしてその脇には大きくなってきた冬芽があることが確認できます。ほぼ昨年と同様の傾向を示しています。
昨日できた霜柱がそのまま残ります |
26日(金)からの冷え込みで、27日(土)には前述のウラジロナナカマドの脇にご覧のように霜柱が立っています。撮影したのはその翌日の28日(日)で、昨日できたものがそのまま残っていました。
遠景の様子もはっきりと |
そんな冷え込みが続くこともあって、上空は雲が多いものの澄んだ空気が広がり、遠景の様子をはっきりと望むことができます。
八ヶ岳 | 南アルプス |
雲海に浮かぶ八ヶ岳や南アルプスは、こんなどんよりとした曇り空でも、今日は終日その姿を確認することができました。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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