ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2009/06/19〜20) B

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(Update:2008/06/25)

 

【雪渓下部】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2008/06/21〜22) A

今週の大雪渓入口
昨年より遅い雪解け

こちらは大雪渓入口付近の様子。昨年の画像と比較しながらお伝えします。大雪渓入口に設置される「高山植物等の採取は禁止されています」などのお願いの記載された看板の裏側からの撮影ですが、先週はこの看板の足元付近まで積雪がありました。したがって、先週より30センチ程度しか雪解けが進んでいません。そのため、先週の段階では昨年よりやや遅いとしていた雪解けが今週は確実に昨年より遅くなっていることが二枚の画像からも容易にわかります。

 

昨年の車道付近の積雪(大雪渓側・トイレ側)
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2008/06/21〜22) A

大雪渓側雪面、車道より1メートル下がる − 昨年より遅い

トイレ側雪面 − 昨年並み

車道をはさんで大雪渓側とトイレ側の雪面の高さは比較します。大雪渓側の雪面は先週より50センチほど雪解けして、車道より1メートルほど下がっています。昨年はすでに排水溝が半分程度見えていましたので、昨年より遅い雪解けを見せています。また、トイレ側は今週は雪解けが遅く、昨年より一週間早い雪解け状況が先週までは推移していましたが、今週は昨年並みとなっています。

 

表面は若干うねり − 滑走に問題ありません

バーンコンディションは少しばかりうねりが見られますが、滑走に大きな支障となることはありません。

 

昨年のモーグルコースの岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2008/06/21〜22) A

今週のモーグルコースの岩
昨年より遅い雪解け

雪渓下部は肩の小屋方面に向かってしばらく中斜面が続き、その後はなだらかな斜面に変化して肩の小屋までつながります。この中斜面から緩斜面へ変化するあたりに、モーグルコースの岩があります。(夏スキーのシーズン、この中斜面ではいくつものモーグルのラインができることから、便宜上、呼称させていただいております)

先週から50〜70センチの雪解けを見せていますが、昨年よりも遅い雪解けの推移です。

 

モーグルコースの岩
岩の頭を中心に上下にハイマツが伸びる
雪渓下端まで143m − 昨年並み

岩の頂点を中心に上下方向にハイマツが伸びてきています。左の画像では岩の頂点から下方向へハイマツや岩が30メートルほど延びているところの様子で、右の画像はその下端部分です。このハイマツや岩の下端から車道までの雪渓下端部分の距離は143メートル。ほぼ昨年並みの状態です。

 

昨年の石碑の岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2008/06/21〜22) A

今週の石碑の岩
昨年並み

こちらは雪渓下部の南側にある石碑の岩。大雪渓エリアでモーグルコースの岩の次に姿をあらわす大岩です。先週は昨年より一週間早い雪解けを示していましたが、こちらも雪解けが遅く、昨年並みとなっています。

雪渓下部を含めて、今週の大雪渓エリアは全般的に雪解けが遅い状況を見せています。

 

【肩の小屋 T】

それでは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年の肩の小屋周辺
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2008/06/21〜22) B

今週の肩の小屋周辺
昨年よりもやや早い雪解け

先週から高さ70センチほどの雪解けで、そのスピードがやや遅いため、先週の段階では昨年より一週間早い状況でしたが、今週はやや早い雪解け状況に落ち着いています。

 

南側の雪原

肩の小屋の南側に広がる雪原もかなり雪解けが進み、周辺はミヤマクロスゲの枯れ草が広がっています。雪解けの面積は昨年よりも小さく、先週の昨年並みの雪解けのペースから遅くなっています。

 

キバナシャクナゲ − まだ固いつぼみのまま、開花は例年より遅れそうです

こちらは肩の小屋周辺に分布するキバナシャクナゲ。ご覧のようにまだ固いつぼみのまま。例年だとすでに花を咲かせているはずです。昨年も開花が遅れましたがそれでもこの時期にはつぼみが開き始めて、翌週には開花を見せました。しかし、今年の開花はさらに遅れそうです。 Next

 

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