ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2015/10/17〜18) D

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(Update:2015/10/22)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上級者限定

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

先週の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2015/10/10〜11) C
先週の落書きの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2015/10/10〜11) C
今週の下端部分 今週の落書きの岩
=どちらも先週とほとんど変わらず=

こちらは落書きの岩。上段は先週で下段は今週の様子。この1週間はほとんど雪解けが進まず、落書きの岩の高さ、および、雪渓下端の位置は先週とほとんど変わっていません。

 

昨年同時期の6週間前の下端部分
2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.18(2014/09/05〜06) C

 こちらは昨年同時期の6週間前の様子。今週とほぼ同じ雪解け状況であることがわかります。そのため、そのため、先週よりも雪解けが遅くなって、昨年より6週間遅い雪解けです。

 

どMな二人 − 今日もスキー道具と鍋釜背負ってヒルクライム

雪渓の傍らでお昼休みをとっているこちらの方々。先週に引き続き、今日もスキー道具&ランチタイム用の鍋釜をもってお越しになりました。「毎週、このようにヒルクライム続けると、確実に体力ついたなぁ〜って感じrます。」

スキー用具に鍋釜&食材をかなりの重量であるにも関わらず、「重ければ重いほどいいんです。」とのこと、12月のツアーコースでは「歩荷要員」として期待してますからね...

 

今日はレーン@ B Cで滑走

今回は右から【レーン@】のモーグルコース、【レーンA】はなく、【レーンB】のポールセット、一番左側の【レーンC】がボードのポールセットという3レーンの構成になっています。

なお、グレーの中央部分は、例年、下半分の傾斜が落ち込んでいて、滑落の危険性が高く、滑走できませんが、今年は下半分の積雪量が多いため、バーン傾斜が均一で滑走できる状態です。

 

くぼみに初冠雪が残る

バーン表面をよく見ると、窪みに13日の初冠雪が残っています。積雪量の増加には至っていません。

 

先週の【レーン@】のモーグルコース(ゴール付近)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2015/10/10〜11) C
今週の【レーン@】のモーグルコース(ゴール付近)
ほとんど変化なし

こちらは【レーン@】のモーグルコースのゴール付近。先週画像と比べてもほとんど雪解けしていないことがわかります。

 

先週の【レーン@】のモーグルコース(スタート付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2015/10/10〜11) C
今週の【レーン@】のモーグルコース(スタート付近)
雪解けはわずか

こちらはスタート付近。ゴールよりも若干雪解けが進んでいますが、その変化は非常に小さいものです。

 

こちらは【レーンB】のポールセット。

 

今週も黙々と... 場所によっては降雪がかなり残る

ここには雪以外のものはなく、今週も黙々と滑り続けるしかありません。右の画像のように、場所によっては13日の降雪がかなりの積雪量になっています。

 

31(土)日まで滑走予定

天候状況・道路状況が許せば、今シーズンは最終日の31日(土)までお越しになるとのこと。最後の最後までノリクラでの時間を無駄にしません。

 

ケイタイで撮影 霰がふる

バーン表面をケイタイで撮影...よく見ると霰が。この日は14時頃と16時頃に霰が降りました。

一番左の【レーンC】 堅くて歯が立ちません

そして、一番左の【レーンC】。「堅くて歯が立ちません。」恐らく、バーンの下地が薄くなり、氷部分になっているものと思われます。

 

昨年の雪渓上端
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) B
先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2015/10/10〜11) C
今週の雪渓上端
昨年より2週間遅い雪解け

こちらは上端部分。先週の画像と今週の画像を見比べると、違いがほとんどありません。雪解けが完全にストップしています。先週までは上端部分にある程度の積雪量があって、雪解けが進んでも位置変化がほとんどありません。そのため、昨年より2週間遅い雪解けです。

 

上端から−雪渓下端まで108メートル、過去最長

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は108メートル。

2014年は積雪のため先週より2メートル増えて83メートル、2013年は88メートルで、2012年は38メートル。2011年は濃霧で測定不能、2010年は49メートル、2009年は74メートル、2008年と2007年は降雪により上端・下端部分が不明瞭になり測定不能でした。過去最長の長さとなっています。

春先は激しい雪解けにより、積雪量が例年より1ヶ月早く減少してしまいましたが、その後は雪解けスピードが徐々に遅くなり、8月上旬頃から逆転して昨年よりも多い状態になっています。

 

【初冠雪後の山頂登山】

剣ヶ峰登山道

13日(火)の初冠雪から最初の週末を迎えた登山道の様子をご覧ください。

 

先週の剣ヶ峰登山道
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2015/10/10〜11) E
今週の剣ヶ峰登山道
積雪は物陰に一部残るだけ

先週はほぼ全面真っ白でしたが、ご覧のとおり、かなり雪解けが進んで、物陰に一部残っている程度にすぎません。

 

先週の剣ヶ峰登山道 − 足元注意
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2015/10/10〜11) E
今週の剣ヶ峰登山道
半袖でもよいほどの陽気

スリップしやすい状況に慎重に下山する様子が見られ、中にはアイゼンを装着する登山者もいらっしゃいましたが、今週は強い日差しで体感的には暑さがあり、半袖でも良いくらいの状況。この時期は、天候が良ければ、夏山と変わらないものの、一旦荒れると、真冬に近い状況となり、どんなに天候が良いとわかっていても、アイゼンなどの冬山装備が必要です。

 

眼下には黄色く染まる乗鞍高原

眼下には山肌全体が黄色く染まる乗鞍高原の山々が確認できます。

 

乗鞍岳の火口湖 権現ヶ池 湖面は凍り始める

稜線まで登ると、乗鞍岳の火口湖 権現ヶ池。その湖面をよく見ると凍り始めている様子がみられます。

 

稜線付近には積雪が残る

そして、登山道上にはほとんど積雪はないものの、稜線付近にはご覧のように積雪が残っています。おそらく、この雪も数日後にはほとんど消滅し、根雪になることはないと思います。

 

先週の剣ヶ峰山頂
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2015/10/10〜11) E

こちらが標高3026メートルの乗鞍岳主峰の剣ヶ峰の山頂。

 

先週の剣ヶ峰山頂鳥居 − エビのしっぽがびっしり
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2015/10/10〜11) E
今週の剣ヶ峰山頂鳥居 − エビのしっぽは全くない

山頂鳥居にびっしり張り付いていたエビのしっぽは全くありません。

 

山頂神社は18日(日)

そして、お守りやおみくじなどがある山頂神社は18日(日)で今シーズンは終了します。

 

穏やかな雰囲気もそろそろ見納めに

10月後半になると、降れば確実に雪になり、穏やかそうに見えるこの光景も見納めとなる時期がそろそろ近づいています。

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