ノリクラ 雪渓カレンダー<番外編>

Vol.26(2015/10/31) @

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(Update:2015/11/05)

 

2015シーズンのノリクラ雪渓カレンダーは先週で終了とし、最終日の10月31日(土)は速報のみの予定でしたが、白銀の世界をご覧いただくため、番外編をお届けします。

前日10月30日(金)は朝になってから天候が崩れ、乗鞍スカイラインは7時に通常開門したものの、8時20分から降雪のため通行止め。そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘付近も午後からまとまった降雪となり、夜にかけて降り続きました。
そして、迎えた最終日10月31日(土)は、見事な快晴に真っ白なノリクラが浮かぶ朝は、乗鞍高原でもマイナス2℃まで冷え込み、今季初めての氷点下。乗鞍スカイラインは平湯ゲートからさらに山麓側まで凍結する状況で終日通行止め。長野県側の県道乗鞍岳線は冷泉小屋付近から積雪のため通行止めでしたが、その後、冬用タイヤ装着のタクシーなどに限って通行が認められました。

午前中の位ヶ原付近はきれいな霧氷銀世界。もちろん、大雪渓・山頂方面も白銀の世界で、山頂鳥居には20〜40センチものエビの尻尾が。そして、これで本当に今期最後となる秋スキーのトレーニングに訪れたスキーヤーは新雪の降り積もった大雪渓でのトレーニングを終え、名残惜しい様子を浮かべながら下山。誰もいなくなった大雪渓には雷鳥がけたたましく泣きながら真っ白な翼をはためかせながら飛び交う様子も見られました。

そして、11月初日には、三本滝ゲート詰所の撤去作業が行われ、ゲート係員の方々はタヌキとも本当にお別れになりました。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月31日(土)、観光センター前駐車場。三本滝ゲートは積雪閉鎖中】
Page-2 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、位ヶ原・大雪渓方面は霧氷銀世界】
Page-3 : 【大雪渓、本当に今日が最後の秋スキー】
Page-4 : 【山頂・稜線の積雪状況】
Page-5 : 【三本滝ゲート、最後は全員で詰所の撤去】       <編集後記>


●参考資料●
(施設・道路情報) − 2015シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定
(マイカー規制・シャトルバス・乗り換え駐車場) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報     ノリクラガイドマップシャトルバス乗換駐車場
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ(紅葉 上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉 下部エリア)  ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー 大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

  

 

【10月31日(土)、観光センター前駐車場。三本滝ゲートは積雪閉鎖中】

観光センター前駐車場

10月31日(日)、グリーンシーズン最終日は、ご覧のように雲一つない快晴の朝を迎えます。

 

乗鞍高原は気温マイナス2℃で今期初めての氷点下、乗鞍岳冠雪は今期3回目。

6時の乗鞍高原の気温はマイナス2℃、今シーズン初めて氷点下まで冷え込みました。ご覧のように山頂方面は昨日からの降雪で雪化粧。今シーズンに入って3回目の冠雪です。

これからはこんな状態が当たり前になってくることでしょう。この状態ですから、岐阜県側の乗鞍スカイラインは標高1684メートルの平湯ゲート付近からさらに山麓まで凍結して終日通行止め。長野県側の県道乗鞍岳線も、積雪のため三本滝ゲートから先は通行止めで、シャトルバスは両県とも運休です。

 

山麓エリアも白くなっている(左:ツアーコース入口、右:鳥居尾根コース最上部)

山頂ばかりでなく、山麓エリアでも白くなり始めて来ました。左はかもしかゲレンデからツアーコース入口にかけての部分。右は鳥居尾根コースの最上部です。この二か所は降雪と降霜の両方で白くなっていると思います。

 

善五郎の滝駐車場付近

観光センターを後にして、こちらは善五郎の滝駐車場付近。

 

善五郎の滝遊歩道 − 霜柱が朝日にキラキラ輝く

駐車場から始まる善五郎の滝遊歩道は、びっしりと霜柱が立っていて、朝日にキラキラと輝いています。そんな氷のきらめきをザクザクと踏みつける足裏の感覚が楽しいもの...

 

三段紅葉(左:鈴蘭橋、右:Mt乗鞍 キッズゲレンデ)

今シーズン3度目の冠雪で3度目の三段紅葉ですが、乗鞍高原の紅葉もそろそろ終盤に。ミズナラやシラカバの落葉はすでに終わり、カラマツも見頃が過ぎつつあります。現在、紅葉前線は乗鞍高原よりさらに山麓まで進んで、奈川渡ダムの下部、水殿ダム付近が見頃となっています。

 

三本滝ゲート − 左のクマザサも白く積もる 積雪のためゲート閉鎖中

こちらは三本滝ゲート、先に申し上げた通り、この先は積雪のため通行止。左の画像に写るクマザサも白く雪が積もっています。9時の三本滝ゲートの気温は2℃ですが、それ以上に風が冷たい...いわゆる空っ風で、これまでとは冷たさがワンランク上で、耳たぶが痛くなる状況です。

 

いつものタヌキ − 最近は別れを察知してなかなか出てこない

さて、いつものタヌキたち。近頃はお別れの時期が近づいてきたことを察知してなのか、なかなか姿をあらわしません。また、ゲートの方々も、ここ最近はタヌキに会うのもつらいし、別れが訪れるのもつらい心境です。

今シーズンは、このタヌキたちを目当てに多くの方々がお越しになり、タクシーはわざわざ停車してお客さんが写真を撮るほどの人気ぶりでした。4匹の子タヌキは「観光大使1〜4号」に認定してもよいでしょう...

 

冬用タイヤ装着のタクシーなどに限って通行可 最終日まで通行可能は3年連続

時間とともに寒さも和らぎ、日差しの暖かさが感じられるようになってきます。今日は凍結というよりも積雪箇所のほうが多く、それらも日差しでかなり溶けて来ました。そのため、冬用タイヤを装着したタクシーなどに限定して通行止めが解除されました。

例年、10月31日の最終日を待たずして冬季閉鎖が前倒しされることが多いものの、最終日まで通行可能は3年連続となりました。特に今年は10月の降雨が平年の半分程度と極端に少なかったことが影響していると思います。(アメダス奈川の平年の10月降雨量は161.5mmで、今年の10月降雨量は81.5mmでした。)

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