ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2016/10/22〜23) E
【紅葉情報−三本滝ゲート・かもしかゲレンデ(標高1900〜1800m付近)】
★広葉樹は終了、カラマツは見頃に(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。なお、上部エリアの大雪渓・位ヶ原、中腹エリアの冷泉小屋〜摩利支天の紅葉は終了しました。したがって、かもしかゲレンデと乗鞍高原の様子をお伝えします。
<紅葉関連情報> |
かもしかゲレンデ − 完全に落葉 |
先週はかろうじて紅葉が残っていたかもしかゲレンデ。ご覧のとおり、ほぼ落葉が完了した状態で、紅葉の見頃は終わりました。
カラマツが色づき始める |
かもしかゲレンデから休暇村方面に広がるカラマツ林では、色付きが始まってきました。例年よりやや遅い状態で、場所によっては1週間程度遅い状態です。
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昨年のカラマツ(休暇村〜三本滝間) 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2015/10/24〜25) F |
今回のカラマツ(休暇村〜三本滝間) 昨年より1週間遅い色づき |
左の画像は昨年同時期のもので、ほぼピークの状態。しかし、今年はまだ色づき始めで、1週間程度遅い状態です。
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★見頃です(例年の見頃:10月中旬)★
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昨年の観光センター前駐車場 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2015/10/24〜25) F |
今回の観光センター前駐車場 色付き始め − 昨年より1週間以上遅い |
乗鞍高原の紅葉が見頃を迎えました。こちらは観光センターから見た見晴峠方面の紅葉。昨年はややピークが過ぎて落葉が始まったところですが、今年は紅葉が始まった段階で、昨年より1週間以上遅い状況です。
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昨年の観光センター周辺 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2015/10/24〜25) F |
今回の観光センター周辺 |
観光センター周辺のカエデ類の紅葉も同様で、昨年は落葉が始まり、今年はちょうど今がピークの状態で、こちらも1週間程度の開きがあります。
カエデ類が鮮やか |
カエデ類の紅葉は、上部の大雪渓・位ヶ原にはなく、中腹の冷泉〜摩利支天付近で、ミネカエデという標高の高いところに自生するカエデが見られるようになりますが、黄色系の紅葉のため、真っ赤なカエデは乗鞍高原まで降りないとみられません。
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昨年の鈴蘭橋 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2015/10/24〜25) F |
今回の鈴蘭橋 |
鈴蘭橋からの様子。昨年はすでに落葉が始まっていますが、今年は紅葉が始まった段階。また、山頂はすでに冠雪しているのに対し、今年はまだ初雪すらない状態です。
夜泣峠 |
こちらは休暇村の先にある夜泣峠。
褐色の絨毯が広がる |
ここからは乗鞍高原方面のミズナラ林の紅葉を見ることができます。今週になって褐色の絨毯が広がるようになってきました。
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先週の一の瀬大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2016/10/15〜16) D |
今回の一の瀬大カエデ 真っ赤に発色 |
一の瀬の大カエデは、先週までは昨年より2週間ほど遅い状況でしたが、この1週間で急速に発色しました。それでも昨年より1週間遅い状態です。
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今回と同じ状態の昨年の一の瀬大カエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2015/10/17〜18) A |
その1週間後の一の瀬大カエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2015/10/24〜25) F |
こちらは昨年の様子。右は今回よりも1週間前の昨年の画像で、ちょうど今回と同じ状態の発色。そして、その1週間後が右の画像。もう跡形もなくなっています。紅葉がピークを迎えると、一気に落葉してしまうことがお分かりかと思います。ですから、できるだけ早めにお越しいただくことが必要です。
まだ完全な真紅ではない | 黄色や緑の部分が若干残っている |
見慣れていないとなかなかわかりませんが、この状態は完全な真紅にはなっていません。よく見ると、黄色や緑の部分が若干残っています。この部分があると、日差しがない状況での「くすみ」になります。
完全な真紅まであと数日といったレベルでしょうか?しかし、ピークを迎えると落葉も早いので、なかなか完全真紅の状態に巡り合えるのは難しいかと思います。
乗鞍高原の紅葉はあと1週間程度は楽しめるはずです。来週は10月最終週で、グリーンシーズン最後になります。ぜひとも、お越しください。
【昨年の今ごろは?】
2015シーズン最後のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。9月上旬に初霜・初氷が観測され、9月下旬には紅葉が始まり、10月13日には初雪・初冠雪...秋から冬へのステップが順調に進み、いよいよ、グリーンシーズン終了を迎えました。当Websiteのグリーンシーズンの連載は10月末をもって終了しますが、詳細は2015シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定をご覧下さい。
24日(土)は、穏やかな気候の一日でした。早朝の気温は4℃とこの時期らしいものですが、体感的には寒さはなく、山麓の乗鞍高原では日中は長袖だと暑さを感じる状態。しかし、位ヶ原から先は急激に冷たい風が吹き一気に冷え込む状態に。それでも日差しがあって、風が弱くなると暖かく感じ、常連スキーヤーはお昼休みは恒例のビールタイムに。しかし、午後になると、山頂から濃霧が激しく下降し気温も4℃まで低下します。天候悪化の様相を見せるようになりますが、それ以上の変化はなく、まずまずの一日でした。
25日(日)は、終日快晴の一日。降雪が昨晩あって、山頂方面はうっすらと雪景色。しかし、上部エリアは冷たい強風が終日続き、県道乗鞍岳線は大雪渓〜県境が積雪のため大雪渓までの通行。乗鞍スカイラインも凍結通行止めでしたが10時30分に解除。いつもなら、県道乗鞍岳線もそれと同時に全線開通となりますが、今回は県境直下の積雪が快晴にも関わらずマイナス3℃と氷点下のため、なかなか解消せず、乗鞍スカイラインよりも遅れて12時になって全線開通。山頂方面の登山道は肩の小屋から先は全面真っ白で、山頂はマイナス6℃の寒さと猛烈な突風が吹き抜ける状態。山頂周辺は雲一つない見事な快晴ですが、その風景を楽しむことすらできないほどの激しい状況でした。
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紅葉の概況 ● (紅葉情報は7ページ目からご覧ください)
乗鞍高原周辺の紅葉もそろそろ終盤に。先週ピークを迎えた一の瀬大カエデの紅葉は完全に落葉しました。休暇村〜三本滝間のカラマツがゴールデンオレンジの見事な紅葉となっていますが、それも落葉が激しく始まりました。
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大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、過去最高の積雪量となっています。
現在積雪が残っているのは滑走可能な雪渓上部左側と、雪渓上部右側にごくわずか残っている程度です。雪渓上部左側の上端は昨年より2週間遅く、それ以外の箇所では昨年より6週間遅い状態で、過去最高の積雪量です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。
<編集後記>
「秋のヒルクライム入山数」
ひとくくりに自転車といっても、競輪に代表されるトラック、一般道を走るロードレース、決められたコースを周回するクリテリウムなど様々あり、ヒルクライムはロードレースの中のジャンルの一つです。でも、トラックやロードレースの選手と、ヒルクライムを得意とする選手では素人から見ても身体つきが違います。かつては橋本聖子さんがスピードスケートとトラック競技をこなしていたように、競輪選手はゴツゴツとしたボディーを持っているのに対し、ヒルクライマーは競馬の騎手のように軽量であることが求められます。ですから、ちょっとでも寒くなると、それは耐えられないわけで、ノリクラにおいては、秋になるとめっきりヒルクライマーが少なくなる傾向がみられました。
秋のヒルクライム入山数(9月〜10月週末) | ||||||||||||||||
2015年9月 | 2015年10月 | 2016年9月 | 2016年10月 | |||||||||||||
日 | 入山数 | 天候 | 気温 | 日 | 入山数 | 天候 | 気温 | 日 | 入山数 | 天候 | 気温 | 日 | 入山数 | 天候 | 気温 | |
9/5(土) | 104 | 晴 | 12℃ | 10/3(土) | 118 | 晴 | 12℃ | 9/3(土) | 194 | 晴 | 16℃ | 10/1(土) | 14 | 曇 | 10℃ | |
9/6(日) | 16 | 雨 | 6℃ | 10/4(日) | 135 | 晴 | 6℃ | 9/4(日) | 54 | 晴→曇 | 15℃ | 10/2(日) | 86 | 晴 | ||
9/12(土) | 104 | 晴 | 14℃ | 10/10(土) | 80 | 晴→曇 | 3℃ | 9/10(土) | 121 | 晴 | 19℃ | 10/8(土) | 16 | 雨 | 9℃ | |
9/13(日) | 56 | 曇 | 6℃ | 10/11(日) | 4 | 雨 | −2℃ | 9/11(日) | 77 | 晴→曇 | 15℃ | 10/9(日) | 43 | 雨→晴 | 3℃ | |
9/19(土) | 87 | 晴 | 13℃ | 10/12(月) | 36 | 晴 | −2℃ | 9/17(土) | 99 | 曇 | 12℃ | 10/10(月) | 107 | 晴 | 10℃ | |
9/20(日) | 115 | 晴 | 0℃ | 10/17(土) | 23 | 晴 | 6℃ | 9/18(日) | 1 | 雨 | 10/15(土) | 68 | 晴 | 8℃ | ||
9/26(土) | 23 | 晴 | 15℃ | 10/18(日) | 26 | 晴 | 11℃ | 9/24(土) | 81 | 曇 | 12℃ | 10/16(日) | 68 | 晴 | 7℃ | |
9/27(日) | 72 | 曇 | 14℃ | 10/24(土) | 25 | 晴 | 6℃ | 9/25(日) | 135 | 晴 | 16℃ | 10/22(土) | 31 | 晴 | 9℃ | |
10/25(日) | 8 | 晴 | 0℃ | 10/23(日) | 14 | 晴(曇) | 6℃ | |||||||||
10/31(土) | 0 | 晴 | −5℃ | 10/29(土) | 14 | 晴 | 1℃ | |||||||||
10/30(日) | 28 | 晴 | 0℃ | |||||||||||||
合計 | 577 | 合計 | 445 | 合計 | 762 | 合計 | 489 |
(表の無断転載禁止) |
こちらは昨年と今年のヒルクライマー入山数。9月・10月の週末のカウントです。
9月は132%大きく増加しており(577→762)、今年は天候が良かったことと、全般的に気温が高めだったことが大きな要因と思われます。また、10月は全体では1割増し程度ですが、今年の10月中旬以降は昨年よりも多く、下旬になっても一定数がカウントされている状況から、秋のヒルクライムが浸透してきていると思われます。また、夏のヒルクライムと異なり、大会志向の選手ではなく、ヒルクライムそのもの・ノリクラの雰囲気を楽しむという志向の方が多くなってきている様子も見られます。
いずれにしても、天候・気候さえよければ、秋も十分ヒルクライムが楽しめるという結果がここに反映されていると考えられます。
※ 入山数 − 県道乗鞍岳線 上り入山数 ※ 気温 − 概ね、正午の大雪渓付近の気温
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