ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2017/05/14〜15) A
【乗鞍岳春山バス、位ヶ原山荘に到着。屋根板を出発】
賑わう位ヶ原山荘前 |
位ヶ原山荘付近の気温は9℃。暑くもなく寒くもない気候。
乗鞍岳春山入山計画書の記入提出 | 利用できるトイレはここだけ |
出発の前にするべきことは、乗鞍岳春山入山計画書の記入提出。そして、トイレに行っておくこと...位ヶ原山荘を出た後は、利用できるトイレは一か所もありません。
屋根板入口へと向かう |
入山口は位ヶ原山荘から車道を歩いて2〜3分のところにある屋根板入口。その前に、剣ヶ峰から富士見岳・大黒までまでのパノラマが目の前に広がりますので、ぜひとも目に焼き付けていただきたい風景です。
屋根板入口 | 日焼け止め対策は忘れずに |
今朝の乗鞍岳春山バス始発便のほとんどがスキーヤー・ボーダー・登山の方々でしたから、入山口はかなりの混雑!バーンは日差しを受けてすでに緩んでいますので、ツボ足でも問題ありませんが、アイゼンを装着した方が若干の浮力を受けて歩きやすいかもしれません。
そして、この時期は紫外線が最も強く、日焼け止め対策は必須です。
屋根板を登る |
グサグサとまで緩んでいないコンディション。表面だけがツルっとずり落ちる感覚のある状態ですから、シールになれていない方にとっては、ちょっと手こずるコンディションといえるでしょう。
屋根板上部 − 山頂方面が見えてきた |
屋根板下部を登り切って上部の平坦部分に到達。正面に目指す剣ヶ峰を見ることができ、まだまだ遠いものの、目標が見えるとパワーがわいてくるというものです。
山頂方面へのルート |
さて、その山頂方面ですが、時期によって積雪状況が変わってきますので登るルートにも考慮が必要なってきます。
拡大 |
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大雪渓から稜線へのルート(次週は青線迂回ルートで) |
ルートの幅は10メートルほど − 次週はハイマツ帯出現 |
赤線は今回多くの方が登って行かれたルートです。拡大と記している部分が右側画像ですが、ハイマツ帯が左右から進出しています。狭いところで幅10メートル程度となり、次週末は登ることができなくなります。
ただ、下から見ていて、このルートが行き止まりなのかどうかはわかりづらいところがあり、雪のルートがなくなってからハイマツ帯や岩場を底の硬いブーツで歩くのは、忍び難いところがあります。背の低いハイマツ帯は雷鳥の生息域で、岩場かろうじて見える緑はすべて高山植物であると認識すると、おいそれとそのような場所に立ち入ることができない理由がお判りになるのではないでしょうか?
【大雪渓下部】
大雪渓入口 |
ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。
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一昨年の大雪渓入口 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2015/05/15〜16) C |
今回の大雪渓入口 |
大雪渓入口付近の積雪は先週より35センチの現状。左の画像は一昨年のもの。今年は積雪量が多いように見られますが、例年並みではないかと考えられます。
大雪渓入口 − 昨年設置された登山届を促す看板 |
その近くに別の看板が頭を出しています。昨年7月に設置された登山届を促す長野県の看板。設置が昨年からのため、現時点では積雪量の目印になりませんが、次年度以降は目印の一つとしていきます。
トイレ小屋・避難小屋(冬季閉鎖中)−利用可能は5月下旬〜6月上旬以降 |
避難小屋・トイレは冬季閉鎖中で、乗鞍岳春山バスが大雪渓まで延長運行される5月下旬〜6月上旬に利用可能になります。例年よりもやや多い積雪状況です。
「いつも楽しみに見てますよ!」 | 「WebSiteを見てから、ノリクラに来る日を決めてます」 |
「いつも楽しみに見てますよ!」と、声をかけてくださったこちらの方々。「WebSiteを見てから、ノリクラに来る日を決めるほどなんですよ。」と、おっしゃってくださいました。今年から、週1日のみの活動とさせていただきますが、今後ともよろしくお願いいたします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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