ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2007/07/14〜15) G
【通行止め解除へ】
お昼を回る頃になるとすっかり雨もやんでアスファルトも乾き始めます。
鳥居尾根付近まで雲が厚く垂れ込める | 運行する気配はありません |
それでも上部はご覧のように雲の中。鳥居尾根付近まで雲が厚く垂れ込めています。時刻は13時に近くなっていますが通行止めは続き、シャトルバスは運行のする気配はありません。
雲は次第に薄くなり、時折青空が覗くようになります |
天候は徐々に回復傾向に向かい、低く垂れ込めていた雲も次第に上の方へ上がり、時折青空が覗くようになってきます。そして、15時になってようやく通行止め解除となりました。
15時便から運行開始 | ごらんのように視界は妨げられたまま |
通行止め解除と同時に15時便のシャトルバスが出発しましたが、突然の運行開始だったため乗客はなく、岐阜県側がまだ通行止めのため、大雪渓前で折返し運転です。シャトルバスが到着した直前から大雪渓の雲が取れて視界が開けますが、シャトルバスが下山を始める頃には再び霧の中。
ツアーコース入口付近 |
霧がかかるのは山頂付近だけで小雨は降るものの、少しずつ天候は回復傾向に向かっています。せっかくの三連休、この二日間はちょっと残念な結果になってしまいました。
ここは11号カーブからツアーコース入口付近を撮影したもの。しばらくここの様子を眺めていると、2ヶ月前まではここを登り降りしていたことをだいぶ昔のように感じてしまいます。それだけ季節が移り変わり、見え方が変わってきているんですね。若い緑が点在する様子を見ていると、時刻は17時を過ぎ、小雨に打たれていても、もう少しここでこの風景を見ていたいと思ってしまうものです。
【昨年の今ごろは?】
昨年は台風こそやってこなかったものの同じような天候でした。15日(土)は終日濃霧で、16日(日)は濃霧に加えて土砂降りの雨となり、岐阜県側の乗鞍スカイラインは雨量規制による通行止めでした。取材は15日(土)と16日(日)の二日間だけでしたが、その翌日からは大変な大雨に見舞われ、連休最終日の17日(月)は乗鞍スカイラインに加え、長野県側の県道乗鞍岳線も通行止めになり、また、上高地に入山する県道上高地公園線や、国道158号線旧道の安房峠、そして、隣接する木曾地域では猛烈な雨によって、国道19号線や乗鞍地域から奈川を経由して19号線に抜ける県道などで、土砂崩れや冠水による通行止めが相次いで発生し、乗鞍地域は一時陸の孤島となったほどでした。
<編集後記>
九州地方では記録的な豪雨に見舞われましたが、18日(水)に九州南部が梅雨明けを迎えました。昨年より7日早く、平年より5日遅い状況です。梅雨の末期に入ってくると大雨に見舞われることがあり、前のコーナーでも申し上げたとおり、昨年はノリクラでは大雨に見舞われて、一時、陸の孤島になったほどです。このときの降雨は本当にひどく、国道158号線の前川渡トンネルや親子滝トンネルでは冠水や土砂流出が発生し、奈川・大野川・安曇の各小中学校は一時休校の措置がとられたほどです。
九州南部の梅雨明けしましたが、北上した梅雨前線が南下しなければ、今週末にも本州付近も梅雨明けという見方もあったようですが、どうやら今週末もあまりよい天候にはならないようです。
7月16日(月)三連休の最終日 |
さて、今回の三連休の最終日、7月16日(月)は取材に訪れませんでしたが、読者の方から「WebSiteのスカッとした大雪渓の晴れが大好きなので...」と、わざわざ送ってくださいました。(ありがとうございました。)
WebSiteの画像はなるべく天候のよい時間帯を考慮しながら撮影していますが、山の天気は変わりやすく、また、今回のようにもともと悪天候ということもあります。こればかりはしょうがないですね。そんな悪天候の中でもその雰囲気がお伝えできればと思っております。
これから梅雨が明ければ、いやというほど真っ青なノリクラを連載いたしますので、どうかこれからもご愛読のほどよろしくお願いいたします。
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