ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.1(2015/05/09〜10) @

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(Update:2015/05/14)

 

今年のゴールデンウィークは、連日天候に恵まれました。特に後半の5月2日(土)〜6日(水)は5日間もの長い休みとなり、遠方にお出かけの方も多かったのではないでしょうか?例年、連休中のどこかで天気が崩れて、乗鞍岳春山バスの運行が積雪凍結で始発便が運休になるケースが見られますが、今年は運行開始が遅れたものの、29日(水)の運行開始以降は、運休が全くない状態が続いています。

さて、3月下旬から、ツアーコースの積雪状況を中心にプレリリース版をお届けしておりましたが、今回より正式版として10月末まで毎週連載をいたします。約6ヶ月間の長期にわたりますが、お付き合いのほど宜しくお願いいたします。正式版と言っても、積雪のある5〜6月の時期はプレリリース版と同様に、春スキーヤー・登山者向けの山頂方面の積雪情報を中心になります。また、7〜8月は大雪渓の夏スキー向けの積雪情報や自転車のヒルクライマー向けの情報、そして、9〜10月はシーズン終盤を彩る紅葉情報と、季節に合わせた内容に置き換えながら継続する予定です。
また、このほか、乗鞍天空マラソン(6月21日)、乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム(7月12日)、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(8月30日)など、乗鞍関連の大会情報・大会取材も行っていく予定です。

ノリクラ雪渓カレンダーはトップページの速報と並んで、当WebSiteの大きなコーナーで、今シーズンで15年目を迎えました。ご覧になる皆様にノリクラの良さを感じていただけるよう今シーズンも取組んで行きたいと思います。

それでは吹雪に見舞われた5月9日(土)と、天候が回復したものの強風に悩まされた10日(日)の様子をご覧ください。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

◎ 今回の目次

Page-1 : 【5月9日(土)、観光センター前】       【三本滝レストハウス前駐車場】
Page-2 : 【春山バスの車窓、 位ヶ原山荘へ出発】       【大雪渓下部】       【肩の小屋】
Page-3 : 【稜線へ】       【蚕玉岳〜朝日岳稜線】       【剣ヶ峰〜蚕玉岳】
Page-4 : 【ツアーコースの積雪状況、下山滑走の可否は】       【5月10日(日)、天候は回復するものの強風・突風の一日】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

●参考資料●
(乗鞍岳春山バス) − 2015シーズン 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘・大雪渓)の運行について
(周辺地図) −  ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー 大雪渓・山頂版) 
(下山ルート) − 位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について  (プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(下山ルート) − 山頂・大雪渓・位ヶ原からツアーコースに戻る下山ルート  (プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(各種情報) − 2015シーズンの道路交通・各施設の営業再開予定と乗鞍岳春山アクセス方法

  

 

【5月9日(土)、観光センター前】

観光センター前駐車場

早朝5時30分の観光センター前駐車場。夜明けとともに小雨が降り始めた生憎の朝を迎えます。ゴールデンウィーク中は、30〜40台ものマイカーがお越しになっていましたが、連休の終わった次週末であることと、天候が芳しくないことから、お越しの車は少なめ...

 

かすかに山頂方面が確認

それでも、山頂方面を望むと、高天ヶ原の山肌ははっきりとしていて、画像では不鮮明なものの、剣ヶ峰方面も確認できる状態です。そして、画像中央に桜の木があります。

 

昨年の自然保護センターの桜(5月中旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2014/05/15・17・18) B
今週の自然保護センターの桜
例年より1週間以上早い満開

観光センター前駐車場の隣にある自然保護センターの桜。例年なら、5月中旬頃満開となりますが、今年は例年よりも1週間以上早い満開を迎えました。

 

昨年のスモモ(5月中旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2014/05/15・17・18) B
今週のスモモ
例年より1週間早く満開

そして、こちらのスモモも満開です。例年より1週間程度早い満開です。

 

乗鞍高原一帯はスモモが満開

乗鞍高原一帯では、あちこちでスモモが満開になっています。ちなみに今年のスモモ祭りは2週間後の5月24日(日)に予定されていますが、果たしてそこまでスモモが咲き続けてくれるか心配です。

 

先週の観光センター周辺
(2015/05/02)
今週の観光センター周辺
日に日に春の勢いが増す

日に日に春の勢いが増していく感じがあって、特に今年はその強さが際立っています。1週間もすれば景色が全く変わってしまうほどです。

 

【三本滝レストハウス前駐車場】

三本滝レストハウス前駐車場 − まとまった雨脚に

こちらは観光センターから7km先の三本滝レストハウス前駐車場。先ほどの観光センターでは小雨でまだ路面は乾いていましたが、こちらではまとまった雨脚となり、路面が完全にウェット状態です。この天候ですから、観光センター前駐車場と同様にマイカーは少なく、10台程度にとどまっています。

 

レストハウス前のテラスで雨宿り

時間とともに雨の降り方も強くなり、出発の準備をするために、屋根のあるレストハウス前のテラスに人々が集まってきます。

 

出発の準備 − 今日の目標は剣ヶ峰山頂

ここで準備をしているのは、大学の登山部の方々。ノリクラは初めてとのことで、笑顔でピースを送る左の方はリーダーを務めるのも初めて...「皆さんの力を少しずつ借りてリーダーの役目を果たしていきます。」

 

春山バス乗車券の販売もテラスの中で

そして、7時30分頃から、乗鞍岳春山バスの乗車券の販売が始まります。いつもなら、出発の準備も乗車券の販売も駐車場内で行われるものの、今日はこちらのテラスの中で行われました。

なお、本日より始発便が1時間早まり、観光センター発が7時30分、三本滝発が7時45分になります。
2013年に1日3便から4便に増便され、始発便のダイヤがそれまでより30分程度早くなったため、路面凍結による運休が相次ぎました。その対策のため、2014年は運行開始から大型連休過ぎまで、始発便を1時間遅らせる措置が取られるようになりました。そして、大型連休が明けて今日から1時間早い通常ダイヤに戻ったというわけです。

 

今日はバス停に列がない − 皆さんテラスの中でバスを待つ

テラスで皆さん雨宿りしているため、いつもならバス停に長い列ができるものの今日は皆無。
バス停にいらっしゃるのは係の方一人のみ...それでも、テラスで春山バスがやってくるのを待つ方々の様子を見て、「もっと少ないかと思ったけど、この天候の割には意外に多いねぇ〜」と、おっしゃっています。このような天候の場合、乗客がゼロという事も珍しくなく、乗鞍岳春山バスの乗客数は、天候に大きく左右されます。もっとも、その点は夏のシャトルバスでも同様で、天候の悪いときに立ち寄るべきスポットの少ない所がノリクラの課題なのかもしれません。

 

始発便が到着

そして、7時40分、定刻5分前に始発便のバスが到着すると、テラスから一斉にスキーヤー・ボーダーが駆け寄ってきます。

 

「行ってきます!」 − バスに乗り込むと思ったら... バスには乗らずに歩いて行きます

先ほどの登山の学生さん方もバス乗り場にやってきます...
バスの到着と同時にお越しになりましたので、春山バスに乗るものと思いきや、素通りしてかもしかゲレンデへと行ってしまいました。どうやら、このままツアーコースを登り、さらに山頂を目指すようです。雨の中での山行はただでさえ億劫なのに、バスを利用せずに全山歩くとはあっぱれです。

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