ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2015/06/06〜07) C

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(Update:2015/06/11)

 

【畳平に到着、畳平周辺】

畳平 − 気温5℃、防寒着は忘れないように

8時の畳平の気温は5℃、日差しがあって寒さはありません。ただし、同じ5℃でも日差しがないとかなり寒く感じますので、防寒着は忘れないようお願いいたします。

 

畳平バスターミナル − 炭火を起こして 久しぶりの再会、元気そうでなにより...

こちらは畳平バスターミナルの軽食コーナー。炭火を起こして、焼きおにぎりと飛騨牛焼きの準備が始まりました。炭火焼は週末の土日と夏季(8月)は実施されているとのことです。そして、右のスタッフの方は久しぶりの再会。今年も元気そうでなにより...

 

出発の準備 「シールはどこから必要ですか?」

さて、シャトルバスを降りたら出発の準備です。案内板を見ながら「稜線まで行く予定ですが、シールはどこから必要ですか?」
畳平からの肩の小屋を経由して山頂方面に向かうルートの現在の状況は、肩の小屋を通過後も登山道には雪がなく、積雪は朝日岳のつづら折れ箇所に到達するまでありません。その先の朝日岳直下は積雪がありますが、積雪部分の上端までそれほど距離がないため、そのままツボ足で歩いて歩いて行くほうがよいでしょう。

なお、春山バスで大雪渓までお越しになった場合は、大雪渓入口からシールを装着して、登ることになります。(2ページ目の【乗鞍岳春山バス、大雪渓に到着】を参照)

 

乗鞍環境パトロールが声をかける 「高山植物はどこに咲いていますか?」

準備の最中、声をかけるのは乗鞍環境パトロールの方。差し出されたパンフレットに初めは無関心なご様子でも高山植物の一覧を見つけて、「今咲いている花はどこにありますか?」 と早速質問...それに対して乗鞍環境パトロールは「今年は開花が早く、ミヤマキンバイがすぐそこに咲いてますよ。」 
ちょっとしたきっかけから お話を交わすと、いろいろな広がりをつなげられるものです。

 

夏の常連の方々が 鶴ヶ池雪渓へ

さて、その次の便では、夏の常連の方々がたくさんお越しになり、鶴ヶ池雪渓へ向かいました。今日からノリクラシーズンインという方もいらっしゃり、早くも夏のノリクラが始動しています。

 

不動岳 鶴ヶ池

ここからは畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。左の画像は畳平の南にある不動岳。そして、右の画像は、畳平の東にある鶴ヶ池。

 

昨年同時期の2週間後の不動岳
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) A
昨年同時期の2週間後の鶴ヶ池
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) A

こちらは昨年同時期の2週間後の画像ですが、今週の画像ではさらに積雪が少なく、不動岳・鶴ヶ池ともに3週間程度早い雪解けと考えられます。なお、昨年同時期の3週間後の週末は濃霧のため、同一画像を撮影することができませんでした。

 

お花畑 お花畑遊歩道部分

こちらはお花畑の様子。雪解けが進み遊歩道の一部が出ていて、遊歩道の奥にある周回部分の大半で雪解けが完了しています。雪解けが終わった箇所は緑が濃くなっている様子も確認されます。

 

お花畑は昨年より3週間ほど早い状況
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) A

こちらは前年同時期の2週間後の画像。今週はこれよりも雪解けが進んでいますが、昨年同時期の3週間後は濃霧のため画像がありません。おそらく、先週同様に昨年より3週間早い状況です。

 

不消ヶ池 富士見岳

不消ヶ池、富士見岳においても、昨年より雪解けが早い状態です。

 

【肩の小屋へ】

肩の小屋・コロナ観測所分岐点
昨年より3週間も早い雪解け

畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。昨年より3週間も早い雪解けです。

 

先週の分岐点(肩の小屋方面) − 急斜面トラバースが必要
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.4(2015/05/30〜31) C
今週の分岐点(肩の小屋方面)
昨年より1週間早く除雪

ご覧のとおり、分岐点から肩の小屋まで除雪が完了しました。昨年より1週間早い状況です。除雪が完了したため急斜面をトラバースする箇所はなくなり、肩の小屋まではアイゼンの必要性はなくなりました。しかし、肩の小屋の先の朝日岳直下に積雪があるため、山頂方面に向かう方は引き続き、アイゼンは必要です。

 

大雪渓 位ヶ原
=先週からの雪解けが少なく、昨年より2週間早い雪解け(下の画像参照)=

分岐点に差し掛かると剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の各稜線から大雪渓や位ヶ原方面まで展望が一気に開けます。

 

先週の大雪渓 − この1週間は雪解けが少ない
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) C
先週位ヶ原 − この1週間は雪解けが少ない
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2015/05/30〜31) C
昨年同時期の2週間後の大雪渓(左)と位ヶ原(右)
2014ノリクラ雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) A

雪解けスピードが遅くなり、先ほどの今週の画像と上段の先週画像と見比べるとほとんど変わりなく、また、下段の昨年同期時の2週間後とほぼ同じ状況で、雪解けは昨年より2週間早い状況です。

 

【肩の小屋】

昨年同時期の肩の小屋周辺
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2014/06/07〜08) C
今週の肩の小屋周辺

  ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年同時期の肩の小屋東側
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2014/06/07〜08) C
今週の肩の小屋東側
積雪量は昨年よりも3メートル以上少ない
昨年同時期の肩の小屋西側
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2014/06/07〜08) C
今週の肩の小屋西側
昨年より1ヶ月ほど早い雪解け
=全エリアの中で肩の小屋付近は昨年との差が最も大きい=

他のエリアと同様にこの付近も積雪量が少なく、小屋の東側では昨年よりも3メートル以上少ない状況で、昨年の6月下旬と同じ状況で、先週より1メートル近く雪解けしています。また、小屋の西側は完全に雪解けが完了しました。おそらく、全エリアの中で、肩の小屋周辺は昨年との差が最も多い状況と考えらえます。

 

肩の小屋付近

さて、先週は開花したキバナシャクナゲについてお伝えしました。

 

キバナシャクナゲの開花が増える つぼみも多くなって見頃まであと少し

今週は開花している数は先週とそれほど変わらない様子ですが、つぼみの数が多くなってきました。見頃の時期まであと少しです。

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