ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2016/06/17〜18) B
【畳平周辺、道路を渡るライチョウ・ツキノワグマ】
鶴ヶ池沿い |
それでは畳平から肩の小屋方面い向かいます。
見事なキバナシャクナゲの咲きっぷり | コマクサのつぼみ |
道の傍らをよく見ると、キバナシャクナゲが見事な咲きっぷりを見せてくれます。その一方、つぼみを見せてくれるようになったのがコマクサ。ただ、この後すぐに開花するような気配ではありません。
雷鳥が道路を悠々と渡る |
濃霧で人出が少ないとなれば、あらわれるのが雷鳥。
メス | オス |
そろそろ、産卵・托卵の時期ですが、オスとメスが一緒に行動する様子は微笑ましいもの...人間が近くにいても、悠々と道路を横切って行きました。
ハイマツの上で | 乗鞍環境パトロール員が目を光らせる |
そして、ハイマツの上では乗鞍環境パトロール員が目を光らせています。さて、何があったのでしょうか?
茂みに身ひそめるツキノワグマ =逃げ場を失ってちょっと困り顔= |
ハイマツの茂みに隠れているのはツキノワグマ。通報によりパトロール員が一斉にやって来たため、逃げ場を失ってちょっと困り顔...
人目を避け遠回り、足早に道路を横切る − 突発的事態がない限り 問題は少ない | |
=小さな雷鳥と大きなツキノワグマ、どちらも昔からノリクラに生息する動物= |
結局、監視する人間を避るように遠回りし、道路を足早に横切っていきました。全国的にツキノワグマの出没・被害のニュースが多い中、ノリクラでも目撃情報は6月としてはかなり多いとのこと。ただ、クマのほうが先に気づいたり、警戒していることが多いため、突発的な鉢合わせや危害を加えない限り、問題となることはほとんどないと思いますが、畳平周辺では、熊の出没に関する監視を行い、観光客の安全対策に万全を尽くしています。ただし、登山・ヒルクライムにおいては、熊鈴携行など各自でできる安全対策を実施していただくことも大切です。
小さな雷鳥が人目を気にせず悠々とし、大きなツキノワグマが人目を避けて足早に...
単に道路を横断するだけのことですが、ノリクラに生息する二つの動物での対照的な現象に、なにかユーモラスなものを感じてしまいました。どちらも、もともとノリクラに生息する動物...ある程度の距離を取りながら、人間との関係を保っていかなければなりません。
⇔ | ||
先週の鶴ヶ池 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2016/06/11〜12) D |
今回の鶴ヶ池 昨年・例年より1週間早い |
鶴ヶ池は、昨年より1週間早く、例年と比べても1週間早い状態です。
畳平お花畑 − 例年より1〜2週間早い |
こちらはお花畑の様子。遊歩道部分が完全に雪解けし、6月4日(土)に一般開放されました。この1週間はあまり雪解けが進まず、昨年より1〜2週間早い状況です。
【畳平から肩の小屋へ】
昨年の肩の小屋・コロナ観測所分岐点 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2015/06/19〜20) A ↓ |
先週の肩の小屋・コロナ観測所分岐点 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2016/06/11〜12) D ↓ |
今週の肩の小屋・コロナ観測所分岐点 昨年2週間遅く、例年並み |
畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。分岐点から肩の小屋方面、そして、その先の稜線に向かう登山道までは、昨年よりも積雪量が多い状態がみられます。
先週と同様、今週はほとんど雪解けが進んでいないため、昨年より2週間遅い雪解けで昨年並みとなりました。
大雪渓 | 位ヶ原 |
今回と同じ積雪量の一昨年画像(6月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.8(2014/06/28〜29) D |
今回と同じ積雪量の一昨年画像(6月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) D |
こちらの大雪渓全景と位ヶ原方面の撮影は6月末で終了するため、下段の6月末以降の画像はなく正確に比較できないものの、昨年より2週間早い雪解け状況で、例年の7月上旬〜中旬並みの積雪状況です。
摩利支天岳の急斜面バーン − 滑走不能 |
摩利支天岳の急斜面バーンは、ご覧のとおり、雪解けが激しく、滑走不能です。また、積雪部分が道路より下になってしまったため、降りることが困難です。
⇔ | ||
昨年の肩の小屋周辺 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2015/06/19〜20) B |
今回の肩の小屋周辺 昨年より2週間早く、例年の7月上旬並み |
肩の小屋周辺に関しては、昨年より2週間早く、例年の7月上旬の状況。
大雪渓から肩の小屋への登山道もほぼ雪解け終了 | 周辺では雪解けが完了する 例年の7月中旬〜下旬並み |
登山道は肩の小屋口(大雪渓)から入って、モーグルコースの岩付近の急斜面区間を除いてほぼすべて雪解けが完了しています。また、左の画像のように肩の小屋周辺はほとんど積雪のない状態となっています。例年の7月中旬〜下旬並みの状況です。
■ 次のページは >> Page4 【肩の小屋から稜線へ】 ■
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|