ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2017/07/22) @

 

 

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(Update:2017/07/27)

 

7月19日(水)に、中国・近畿・東海・関東甲信で梅雨明けが発表されました。ノリクラは東海(岐阜側)と関東甲信(長野側)に属し、どちらも平年より2日早い梅雨明けとなりました。また、昨年と比べると、東海地方は9日早く、関東甲信地方は10日も早い状況です。これで名実ともに本格的な夏が到来します。ただ、本格的な夏の訪れと同時に、夏の終りもすぐそこに見えて来るのもノリクラで、お盆すぎにはもう秋の気配となりますから、短い夏を十二分に楽しまなければなりません。


◎ 今回の目次

Page-1 : 【7月22日(土)、観光センター前駐車場】       【大雪渓までの沿道の風景、坂馬鹿チャンレンジ】
Page-2 : 【雪渓下部 T】       【雪渓下部 U、モーグルコース】
Page-3 : 【雪渓中段、スキーセーターって何?】       【雪渓上部 T】
Page-4 : 【雪渓上部 U、モーグルコース】       【畳平、お花畑 】       <編集後記>「山の日に畳平にて、乗鞍フォーラム開催」

●参考資料●
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ 春スキー版<対象時期:4月末〜6月下旬   ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  

 

 

 

【7月22日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。ご覧のとおり、きれいな青空の朝を迎えました。気温はすでに19℃まで上昇します。

 

先週の高天ヶ原・剣ヶ峰
今週の高天ヶ原・剣ヶ峰
今後は大雪渓だけになって行く

そろそろ、残雪の季節は終わりに近づいています。山頂付近の登山道の積雪も完全になくなりました。ただ、県道乗鞍岳線の位ヶ原から大雪渓までの区間はまだ雪の壁が残っています。7月も後半に入りますが、今年は積雪が多かったため、まだ残っています。(位ヶ原付近の雪の壁はこのページの最後でお伝えしております)

 

シャトルバス始発便

今日もいつものようにシャトルバスの運行が始まります。シャトルバスの運行には、晴天時(正常時)のAダイヤ(1時間に1便)と、雨天時用のBダイヤがあります。前日の14時時点で明日の降水確率が40%以上の場合はBダイヤが適用されることがあり、前日の夕方にはどちらのダイヤで運行されるか決定されます。(アルピコ交通にお問い合わせくださればわかるはずです。)なお、Bダイヤが適用された日はご来光バスの運行はありません。

 

シャトルバス乗場には いつも一番乗りなんです!

いつも一番乗りで並んでいるこちらのスキーヤーのご家族。小学校が夏休みに入り、ノリクラに来るか地域の学童保育に通うかのいずれかの日々がしばらく続きます。(最近の学童はなかなかサービスが良いとのこと...(笑))

 

ヒルクライムの準備 カメラ撮影と練習を兼ねて

こちらはヒルクライムの準備をされる自転車の方々。6月末の美ヶ原の大会に続いて、8月末の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍にも出場されるとのことで、練習とカメラ撮影を兼ねて、今週もお越しになりました。

7月19日(水)に梅雨明けしましたが、梅雨明けと同時に夏らしい暑い日が見られるようになりますので、ヒルクライムの方は朝一番に出発し、6時の三本滝ゲートの開門を待つ方も結構いらっしゃいます。また、中には畳平から岐阜県側の乗鞍スカイラインを下って、平湯温泉から安房峠(※)を経由して、中の湯から国道158号を下って、乗鞍高原に戻ってくるロングライドをこなす方もいらっしゃいます。天候が安定した梅雨明け後でないとなかなか計画できないコースでしょう。(※ 安房トンネルは自動車専用道路のため自転車は通行できず、自転車は旧道(安房峠)へ迂回する必要があります)

 

タクシー乗り場 お客さんに聞かれた高山植物がわかんなくて...

こちらはタクシー乗り場。「先日、お客さんから『この高山植物は何ですか?』って聞かれたんですが、わかんなくて調べてるんですよ。」と図鑑片手に勉強中の運転手さん。大雪渓駐車場のトイレ階段付近で見かけたとか...「アカバナの隣にピンクで小さな花なんですけどね。」と、タブレットで撮影された画像を見せてもらいました。

「クワガタじゃない?」とお伝えすると、「ネットで調べても昆虫のクワガタしか出てこない〜(泣)」 と...。ネットで調べると思いもよらないものが出てきますね(笑)。「ミヤマクワガタ」で再度検索です。

 

ご来校バスが戻って来た

さて、6時30分頃になると、ご来光バスが観光センターに戻ってきました。

 

今日のご来光はこんな感じでしたよ!

今日はまずまずの日の出だったとのこと...スマホの画像には黄金色の朝焼けの中から昇る日の出が見られました。日の出の少し前まで濃霧に覆われていましたので、今日は本当に良いタイミングでご来光に巡り合えたようです。

天気が良くても、山頂付近が雲に覆われて、ご来光がみられなかったり、日の出は見られても赤く焼けなかったりと、思うようにいかないのが自然現象です。良いご来光に巡り合えるまで、何度も通う必要があるかもしれません。

今年のご来光バスの運行は7月15日〜9月18日までで、雨天時は運行が取りやめられますが、前述のシャトルバスの運行と同じように、前日の夕方までには運行可否の判断がなされます。

 

【大雪渓までの沿道の風景、坂馬鹿チャンレンジ】

拡大

観光センター入口付近 − 坂馬鹿チャンレンジ乗鞍 この幟が目印

観光センターを出てすぐのところに「坂馬鹿チャンレンジ乗鞍」という幟があります。のりくら観光協会が企画するイベントで、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍と同じコースを、スマホアプリで走りながら計測し、走行後、乗鞍高原観光案内所(観光センター1階)にて手続き・参加費を支払うなどの手続きをすると、スマホの計測タイムに応じたサイクルジャージが購入できるというものです。

 

ここがスタート地点 自己ベスト更新目指してトレーニングするのもよいでしょう

こちらの看板が設置されている場所が、8月下旬に開催される全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のスタート地点。「坂馬鹿チャレンジ乗鞍」の企画に参加しながら、自己ベストを更新するようにトレーニングを重ねるのもよいでしょう。

 

三本滝ゲート − この先マイカー規制 かもしかゲレンデ

観光センターから7km先の三本滝ゲート。この先マイカー規制です。その隣はかもしかゲレンデがあり、よく見ると...

 

ハクサンフウロ ニッコウキスゲ

ハクサンフウロが咲き始めました。漢字で表記すると「白山風露」で、風露とは朝露に濡れる花が風に揺れる様を現したものとか...朝一番で確認してみないといけませんね。そして、右は先週もお伝えしたニッコウキスゲ。花は一日で枯れてしまいますので(実際には1〜2日は咲いている)、次から次へと新しい花が咲き続けています。まだ、つぼみの花がありますから、しばらく楽しめそうです。

 

沿道に白い葉

そして、沿道に白い葉を見つけました!

 

マタタビ 葉が白くなると花が咲く

以前、お伝えしたマタタビ。葉が白化すると花が咲き始めると言われています。その葉の裏側をよく見ると花が垂れ下がっていました。また、白化した花が赤くなるのはミヤママタタビの特徴とも言われています。

 

クロウスゴ 天然のブルーベリー

ブルーベリー狩りなどに行かれた方はお分かりかもしれませんが、まさに天然のブルーベリー。よく見るともう実ができていますね。これもれっきとした高山植物で、「クロウスゴ」という名前がついています。

 

【沿道に咲いている高山植物 (クリックで拡大)】

ヤナギラン ミヤマオダマキ クルマバナ ホタルブクロ トリアシショウマ
セリバシオガマ オトギリソウ ネバリノギラン ニガナ クルマユリ

その他沿道に咲いている高山植物は、ご覧のようなものがあります。

 

あの先まで行くんだ〜!

ご覧の場所は観光センターから10kmほどの中間地点(標高約2000メートル))。遠くには目指す県境が確認できますが、遥か彼方に霞んで見えます。距離は10kmあって、標高差はまだ700メートルもあります。

 

位ヶ原山荘

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

ここからが本髄ともいえるステージ

観光センターから15km走り、全体の75%を走り終えたところですが、残りの25%(距離5km・標高差350メートル)が、本コースの本髄といえる森林限界エリアです。

 

どこを撮影しても絶景ポイント

残雪が残る山肌が間近にそびえ、どこを撮影しても絶景ポイント。

 

風景に溶け込むステージ

ヒルクライマーがノリクラの風景に溶け込むステージといってもよいエリアです。

 

5号カーブ 4号カーブ

そして、最大の目玉が雪の壁。位ヶ原5号カーブ、4号カーブは手に取って楽しむことができます。

 

3週間後

7月1日の4号カーブ雪壁
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2017/07/01) A
3週間経過した今回の雪壁

開通初日の7月1日は4メートル以上の積雪がありましたが、3週間が経過して、かなり小さくなりました。

 

今月いっぱいは楽しむことができるでしょう。

それでも、外側はご覧のようにまだしっかりと積雪が残り、今月いっぱいは雪の壁を楽しむことができる状況で、例年になく積雪量の多い状態が続いています。

 

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