ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2016/09/24〜25)  E

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(Update:2016/09/29)

 

【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

昨年の位ヶ原山荘付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2015/09/26〜27) F
先週の位ヶ原山荘付近
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2016/09/17〜18) E
今週の位ヶ原山荘付近

標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなり、黄色から褐色の屏風にウラジロナナカマドの赤が点在する構成となります。

鮮やかな黄色に発色しました。昨年よりも若干遅れ気味で、まだ緑の部分も残されていて、もう一段色濃くなると考えられますが、落葉も同時に始まるため、次週末まで見頃が続くか微妙な状況です。

 

位ヶ原山荘付近 − 山頂付近で落葉が始まっている

若干ではありますが、山頂付近で落葉が始まっている模様です。

 

2014年年の位ヶ原山荘付近
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) F
2015年の位ヶ原山荘付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) F

こちらが昨年・一昨年の様子で、今年よりも色濃くなっていることがわかります。そのため、今年はもう一段色濃くなると思われますが、先ほど申し上げたように落葉も始まっていますので、ご覧のような山肌全部が「真黄っ黄」のレベルに至るかどうか微妙なところです。

 

2015年の位ヶ原山荘〜冷泉小屋
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2015/09/26〜27) F
今回の位ヶ原山荘〜冷泉小屋

こちらは位ヶ原山荘〜冷泉小屋間で、昨年・例年と比べて遅れ気味です。

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★見頃です(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

2013年の冷泉
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2013/09/28〜29) F
2014年の冷泉
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) F
2015年の冷泉
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) F
今週の冷泉

こちらは標高2230メートルの冷泉。過去3年間と比べて、今年はやや遅い状態ですが、冷泉周辺のウラジロナナカマドはその大半が落葉してしまい、今年は残念な状況になってしまいました。

 

冷泉小屋付近 − ダケカンバの色づきが遅い

ウラジロナナカマド・タカネナナカマドはほぼ例年並みに色づいているものの、ダケカンバの色づきが例年よりも遅い遅い状況です(↓)。

 

昨年の冷泉小屋周辺
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) F

こちらは昨年の冷泉小屋周辺の様子。今年のダケカンバの色づきが遅いことがよくわかります。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。この付近はほぼピークの状態になってきました。

 

2015年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) F
2014年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) F

こちらは昨年・一昨年同時期の画像ですが、比較すると今年はボリューム感が乏しく、すでに落葉が始まっていることがわかります。毎年安定してきれいな紅葉を見せてくれる場所でも、他のエリアと同じく、葉の状態が例年と比べると弱っていることがわかります。

 

先週の29号カーブ先の直線区間
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2016/09/17〜18) F
今回の29号カーブ先の直線区間
ほとんど変わっていない

さらに下って、29号カーブ先の直線区間。紅葉の進み具合は先週とほとんど変わらない状態。

 

昨年の29号カーブ先の直線区間
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) F

こちらは昨年同時期の画像で、今年は昨年よりも1週間程度遅れています。

 

 【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
★色付き始め(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

昨年の摩利支天付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) F
摩利支天付近
昨年より遅い

標高約2000メートルの摩利支天付近は、色付きが始まってきました。ただ、昨年と比べると遅れている様子がうかがえます。

 

すでに落葉が始まる

左の画像の左側路肩をご覧下さい。落葉が始まっています。ダケカンバや山麓のシラカバは、紅葉が始まると同時に落葉する頻度が高い樹木ではありますが、紅葉前ということを考えると、落葉の量がやや多いことが気がかりです。

 

三本滝上 かもしかゲレンデ
=昨年より1週間遅い=

全体的に昨年よりも1週間程度、遅い状況がみられます。

 

かもしかゲレンデから

そのため、例年10月中旬頃に見頃を迎える山麓の乗鞍高原の紅葉も、今年は遅れる可能性が考えられ、1ページ目でご紹介した一の瀬大カエデも昨年より遅い状況を見せています。

 

【昨年の今ごろは?】

2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/26〜27) @

先週は大型五連休となったシルバーウィークでした。全日とも良い天候に恵まれ、初日の19日(土)と最終日の23日(水)を除けば、連日かなりの人出でにぎわいました。シャトルバス乗客数や自転車通行台数などから、最も多かったのは中日の21日(月)でした。三連休の場合でも、中日が最も混雑しますので、それが裏付けられた結果となりました。そして、連日続いたシルバーウィークの晴天も力尽きて、24日(木)・25日(金)は雨となりました。

それから1週間が経過して、今週は待ちに待った紅葉のピークが訪れました。一部枯れてしまったものもあり、昨年のような誰が見ても「当たり年」というレベルには達しませんが、まずまずの状況ではないでしょうか。

9月26日(土)は、どんよりとした曇り空。シルバーウィークの次の週末ということもあって平日並みの人出。山麓から濃霧が湧き上がる状況が続き、はっきりとしない天候が乗鞍高原から位ヶ原まで続きます。紅葉がlピークを迎え、位ヶ原には絶え間なく多くのカメラマンが訪れましたが、沿道沿いの木々は落葉したものが目立ち、アングルに気を払いながらは遠方の紅葉に焦点を当てて撮影する様子がみられました。この天候も大雪渓では山麓にかかる雲海の上で終日よい天候。日差しが暑く感じるほどでした。

9月27日(日)も25日(土)とよく似た天候で、位ヶ原付近までは濃霧の中で大雪渓付近から晴れあがる状況。昨日よりも人出は多く、今日も沿道には多くのカメラマンがお越しになりました。大雪渓付近ではこの時期とは思えないほど日差しが強く、秋のひんやりとした空気感とのミックスが心地よい状態で大雪渓のスキーヤーはお昼休みがそのままお昼寝タイムになってしまうほどでした。

● 紅葉の概況 ●  (各エリアの紅葉情報は6ページ目からご覧ください)
大雪渓・位ヶ原エリアでピークに近い色合いを迎えました。例年より1週間程度早い状況です。ただ、沿道のウラジロナナカマドを中心に落葉の進行が若干早く、色合い的にはピークに差し掛かっていますが、総合的にはすでにピークを過ぎつつある状況です。また、中腹の冷泉小屋〜摩利支天も例年より早く色づき、ほぼピークに近い色合いで、こちらは落葉も少なく、昨年に匹敵する状況といってよいでしょう。

● 大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、昨年よりも積雪が多くなっています。
雪渓上部左側の上端が1週間以上早い雪解けですが、それ以外のところでは昨年より2〜4週間程度遅くなっています。滑走可能エリアは、雪渓上部右側でかろうじて滑られますが、実質的には雪渓上部左側のみ一ヶ所だけ。この雪渓上部左側は過去最高の長さが続いています。雪渓中段と雪渓下部は雪解け終了です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。

 

<編集後記>

「紅葉撮影」

ノリクラでの紅葉撮影のパターンは、これと決まった形があるわけではありませんが、一つはタクシーを利用して、登りながら要所要所でクルマを止めて撮影するスタイル。もう一つはシャトルバスで上まで一気に上り、車道を歩いて下山しながら撮影するスタイルのどちらかになるかと思います(ツアーでお越しの場合もあるかと思います)。

シャトルバスを利用する場合、昨年までは、ご来光バスでご来光撮影をした続きで、下山しながら紅葉撮影というパターンもありましたが、今年はご来校バスが先週末で終了してしまいました。せめて大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉が最盛期になる9月最終日曜日までは実施してほしいところですが、ご来光バスの運行は乗務員が前日から泊まり込んで対応するため、採算面などの問題があるのでしょう。

いずれにしても、天候が良ければ、朝一番で上まですぐに登って、降りながら撮影するパターンが一番と思われます。ただ、曇っていても撮影できないかというと、できないわけではありませんので、その場面で最善のものを撮影するという姿勢が必要でしょう。

 

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